呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

「専車」サービスの危機

 中国の自家用車には使用年限の制限がありません。日本も同じかな?そして、小型タクシーーの使用年限は8年とされており、地方によってはこの制限を6年以下としてはならないとしているところもあります。これで何が影響を受けるかというと、「専車」とう名のハイヤーです。

 

 中国で配車アプリが流行しているのを知っている人も多いかと思います。一般的にはタクシーの配車が多いですが、タクシー以外でも自家用車を使ってタクシーと同じような役回りをしてくれるサービスとして「専車」というのがあるのです。

 

 さて、ここで引っかかってくるのが自動車の使用年限制限です。自家用車であれば無期限、タクシーであれば8年、ということは、自家用車を使って「専車」サービスを提供している人は、自分の持つ自家用車を営業車両に変更しなければならなくなった場合、その使用年限が8年に制限されてしまうということです。そして、実際に「専車」はその属性を営業車両にすべきだという声が上がってきており、《インターネット予約タクシー経営サービス管理暫定弁法》なる通達が公布されると言われています。そして、これに基づいて「専車」サービスを提供している自家用車が営業車両に変更しなければならない可能性が出てきます。自動車の属性変更により、使用年限以外のもう一つの問題として自動車保険の問題があります。自家用車よりも営業車両のほうが保険料が高いのです。

 

 実際に「専車」サービスを提供している車の車種は自家用車が90%以上を占めていると言われています。ということは、現在自家用車を使っている人がわざわざ使用年限が制限される営業車両に変更してまで「専車」サービスを提供し続ける人がどれだけいるだろうかという問題が出てきます。あんまりがんじがらめに制限してしまうと、「専車」は生き残れなくなってしまい、既に多くの配車サービスがあるという状況に慣れ切った消費者に対する影響も小さくないでしょう。この問題、どういう方向で決着させますかねえ。


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