呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

月餅チケットの換金

 毎年中国では中秋節になるとお付き合いのある先に月餅を贈る習慣があります。お中元やお歳暮を贈るような感覚でしょうか。元々は月餅そのものを送っていたのが、いつのころからか月餅の引換チケットになり、引き換え期限が迫ってくると引換所に長蛇の列ができるというのもよく見られる光景です。並んで引き換える人もいますが、チケットそのものを換金する人もいます。要するにダフ屋相手に売ってしまうのですね。前職の時にやはりこれは習慣だから従業員にも配ろうという話がでたことがあったのですが、どうせダフ屋で換金されるに違いないと思っていた私は、そんなの現金で渡すことと変わらないので、そんなの渡すくらいだったらそのお金でみんなで夕食でも食べたほうがいいと言って、夕食会を開催したこともありました。なぜ換金されるに違いないと思っていたかというと、私自身が換金していましたから。

 そもそも中国で月餅が好きという人に会ったことがないのですが、そのあたり皆さんどうですか?つい先日もどこかで月餅が好きという中国人に会ったことがないと中国人に対して言ったところ爆笑されてしまいました。きっと同じように思っていたのでしょう。

 ダフ屋は普段OKカード、或は斯玛特と呼ばれる金券カードを仕入販売しており、額面100元を97元で仕入れて、98元とか99元で販売するよなことをしているようです。金券ショップの代わりを担っていると言えます。あまりにも粗利が低いのですが、よほど回転率が高いのでしょう。ところが、月餅チケットだと仕入れと販売の差額、要するに儲けは大きく跳ね上がります。額面100元の月餅チケットを50元で仕入れて60元で販売する、つまり10元の儲けが出ます。月餅を送るのが華やかだった時代は結構儲かっていたようです。近年は贅沢禁止の流れもあり、高価な月餅が減ってきています。実際に昨年は特に高価な月餅がたくさん売れ残ってしまい、なんでも前年比半分以下しか売れなかったとか。高級月餅を販売するのは主にホテルが多いのですが、昨年の二の舞を防ぐため、今年は以前よりも安価な月餅を用意し、そして国営企業ではなく民間企業や外資企業にターゲットを絞ったこともあり、昨年よりは売り上げが20-30%ほど伸びたとのこと。

 

 月餅チケットの売り上げが伸びたとはいえ、ダフ屋のうまみはなくなっているようです。そりゃあそうですね。高価な月餅チケットがたくさん流通していた時代と、その時と比べると安い月餅チケット、且つ流通する枚数も少ないとなればおのずともうけも減ります。華やかなりしころは毎日100枚くらい月餅チケットを回収することができていたのが、今ではその10分の1くらいの人もいます。それでも街中でしばしば見かけますよね、チケット回収屋さん。

 

 皆さんは月餅チケットを実際に引き換えてますか?換金してますか?


メルマガで最新情報をお届けします
「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」の新着記事をメールにてお届けします。今の中国ビジネスの実態をお伝えしております。
メールアドレス *
* 必須項目