呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国越境EC取引規模2015年は5.5兆元に達する見込み

 中国電子商務研究中心というところが発表した《2015年(上)中国電子商務市場データモニタリング報告》によりますと、2015上半期の中国越境EC取引規模は2兆元、前年同期比プラス42.8%で、中国の輸出入総額のなんと17.3%も占めています。

 

 

 

 最近越境ECがはやりなのでついこの数値で物事を考えがちですが、この数値はB2CだけではなくてB2Bも含んでいること、輸入だけでなくて輸出も含んでいることから、日本企業が言うところの越境ECについてだとB2Cの輸入の数値を見る必要があります。内訳を見ますと、輸出が全体の84.8%、輸入が全体の15.2%、B2Bが全体の91.9%、B2Cが全体の8.1%となってます。B2BとB2Cとで輸出入の構成は違うかと思いますが、そこまではわからなかったので、案分しますと、2015年度は5.5兆元×15.2%(輸入)×8.1%(B2C)なので、ざっと677億元(約1.3兆円)。うーん、結構な金額ですねえ。もちろんこれが全て日本からというわけではないです。

 

 今は確かにはやりでこれに乗っかって一儲けできるかと思うのですが、果たしていつまで続くでしょうか。この流れに乗って中国向けに販売して、越境ECブームが終わるころまでに知名度を引き上げて、その後は越境ECに頼らない売り方をする、これが理想かと思います。そのためには、商品力もつけないといけないし、売ってくれる力のある先も探さないといけません。日本に爆買いに来る中国人に買ってもらうことを通じて越境ECを通じたリピーターになってもらうことも考える必要があるでしょう。どれも難しいことではありますが、難しいからといって放っておいてもしょうがないですし、今のこの日本商材が受け入れられやすい環境をうまく使わない手はないかと思います。おそらく、今売れている商品は意図的な仕掛けで売れるようになった商品もあれば、なぜか売れてしまってる商品もあるかと思います。物事を立ち上げるというのは口で言うは易し、行うは難しですが、何がきっかけで急に売れ出すかわかりません。この生みの苦しみを何とかクリアしてステップアップにつなげてもらいたいものです。


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