呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

ショッピングモール内の飲食業

1.飲食のショッピングモール営業額増加の貢献率

 オレンジはショッピングモールの営業額の増加分です。そしてこの中で飲食がどれだけの比率を占めているのかを示す表です。2006年にはわずか10%だったのが、2014年には3倍近くの28%にまで伸びています。

 

 

2.ショッピングモールの飲食の営業額、面積が占める比率

 オレンジがショッピングモール内の飲食が占める営業額比率、グレーが面積比率です。どちらも同じように上昇しており、営業額比率で見るといまや16.8%となっています。丸で囲われた数値は1日1平米あたりの売上高ですが、2005年から比べるとほぼ1.5倍になっています。ここ数年はほぼ横ばいですが、確かに外食するときに支払う費用がこれくらい増えたような感覚はあります。

 

 

3.ショッピングモール内のタイプ別飲食

 中華料理の比率がかなり下がってきています。2004年には79.7%を占めていたのがいまでは全体の半分にまで落ち込んできています。

 

 中華料理のカテゴリー内でその中身を見ていきますと、四川湖南の辛口系が26.6%、香港式茶餐庁が17.7%、それとおぼ同じ比率で江蘇・浙江・上海料理が続いています。個人的には粤菜(広東料理)と台湾料理が好みなのですが、思っていたよりも比率が小さいです。それぞれの料理の代表的な聯ストラン名もご覧ください。

 

 アジア料理の中では日本料理が過半数を占めています。まあ妥当なところでしょう。店名で見ると、和民が多いんですね。

 

 西洋料理で見ますと、ヨーロッパ料理が44%、これはイタリアンが多いのではないでしょうか。その次がステーキで40%です。

 

 ファストフードは中華系が42.7%、西洋系が37.9%ですが、西洋系はマクドナルドやケンタッキーがかなりを占めているかと思います。日式は味千ラーメンとcoco一番が多くショッピングモールに入っています。

 なぜか利益率まで出ているのですが、火鍋の利益率が高い一方で、日本料理の利益率が低い。ということは、日本料理って結構安い値段で出ているということなのですね。計算するときに牛丼系が多く含まれているのかもしれません。

 

4.賃料

 小売業と飲食業では賃料水準が全く違っており、1日当たり1平米当たりで小売業40元に対して飲食業20元となっています。相場観なのでしょう。

 飲食業の賃貸期限を見ますと、2004年には8-10年だったのが、2014年には3-5年になっています。これだけ動きが激しい中であまりに長期で契約するとオーナー側が低賃料で長期間賃貸するかもしれないというリスク、競争が激しい中で借り手側も長期でコミットする自信がない、こういったところが賃貸期限が短くなっている理由なのかと想像します。

 

 

 賃料水準を見る限り、ショッピングモール側としては飲食よりも小売り店舗を入れたほうが儲けも大きくていいように思うのですが、いかんせん最近はネット販売の影響も大きく、その影響を受ける小売店舗も少なくないようで、そうなるとネット販売の影響の小さい飲食の比率が近年の傾向通り今後も上昇していくように思われますね。 


メルマガで最新情報をお届けします
「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」の新着記事をメールにてお届けします。今の中国ビジネスの実態をお伝えしております。
メールアドレス *
* 必須項目