呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

住宅管理会社も大変だ

 中国のマンションは高級物件でも決して作りつくりはそれほどよくなく、そうでない物件であればさらに作りがよくありません。それに比べると日本のマンションはとてもとてもきれいです。私が小学生の時に住んでいた築35年レベルのマンションでも中国のだと築3-5年レベルとそん色ないのではないかと思います。この差はいったいどこから来るのかを考えると、建築当初から問題あり、使い方が悪い、この二つは容易に想像がつくのですが、もう一つは管理費をまじめに払わない人が多いのではないかと思いました。

 

 たまたま最近住んでいるところで問題が起こり、管理会社を呼んで補修してもらおうと思ったところ、「半年も管理費を払っていないところに修理に行くわけにはいかない」といわれてしまいました。私は賃借人なので、当然オーナーに責任があるわけなのですが、管理会社が言うのももっともだと思い、何も言えず。でも補修してもらわないといけないので、仲介業者(賃貸借契約時にオーナーからの全権委任を受けていると説明を受けている)に連絡したところ、なぜか管理会社が悪いといい始め、「ほかのところでは1年管理費を払っていなくてもちゃんと補修してくれたのに、この管理会社は話にならん」といい始めました。ん?これって管理会社が悪いのか?明らかに払っていないオーナー側が悪いと思うのだが、なぜか管理会社が悪いといい続ける。ということは、どうして管理費なんて支払わないといけないのだと思っている人も結構いそうな気が。ちょっと次元は違うかもしれませんが、日本で言うところの(払いたくない人にとっての)NHK受信料みたいな感覚なのかもしれません。「なんで払わないといかんねん!」

 

 特に調べたわけではないですが、おそらく管理費を払っていない人って相当多いのではないでしょうか。自分が住んでいればいざ知らず、人に貸している物件だと管理費の管理も面倒でしょうしね。自動引き落としもあまり普及してなさそうだし。そうなるとどこにしわ寄せが行くかというと、マンションのメンテナンスですね。まるで開かずの門のように動かないエレベーターがあるのは、管理費財源が不足してエレベーターを修理するお金がないからなのではないかと。しかし、自分の物件を管理してもらうのに管理費を出し渋り、それがために住環境のメンテナンスが悪くなると管理会社が悪いという、なんとも自己中心的な考え方です。管理会社も大変だ。

 

 ちょっと調べてみたところ、中国では管理会社に資格制度がありまして、資格に応じて管理できる物件の規模が異なります。資本金や従業員数に応じて一から三級まであります。しかしこんだけぼろぼろのアパートやマンションを見続けると、管理会社ってそもそもどこまで機能しているのかと疑いを持ちますし、真面目な管理会社であればあるほどやる気をなくすんじゃないかなあ。高級物件だったらまだましなのかな。どうでもいいけど、賃借人にとってはめんどくさくてしょうがないわ。


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