呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

2014年中国アウトレットtop10

 2014年の中国のショッピングモールの営業収入は前年比わずか0.5%増であるのに対して、アウトレットは前年比21.3%増と大きく伸ばしています。こういうこともあって、全国各地でアウトレットを建てるという動きがありましたが、その半数近くの運営状況は決して良いものではなく、中には行き詰って今うところもあります。2014年ショッピングモールトップ10を見てみましょう。

 

 

 トップ10にランクインしているアウトレットはその他と比べて3つの特徴があるといわれています。ブランドの組み合わせ、建築デザイン、グループ資源の3つです。

 

1.ブランドの組み合わせ

 まず、ブランドの組み合わせから見ていきます。アウトレットはショッピングモールと違って、消費者は買い物をするという目的が強く、小売り業態の比率も91.1%に達しており、飲食はわずか7.8%しかなく、ショッピングモールと業種構成がかなり異なっています。都市型ショッピングモールを見ますと、小売りが59.7%、飲食が25.4%、レジャー娯楽が12.7%、その他が2.2%となっています。

 

 

 

 アウトレット箱売り比率がこれだけ高いので、いかにして小売りブランドの組み合わせるかが勝利のカギといわれており、アウトレットトップ10では、ラグジュアリーブランドの比率が大きい、前階層消費をカバー、カテゴリーがそろっているという3つの特徴があります。トップ10アウトレットのラグジュアリーブランド数量は平均で12.2%を占めており、これはアウトレットの全体平均を大きく上回っています。例えば全国トップの上海百聯アウトレットを見てみましょう。

 

 

 

 ラグジュアリーブランドの占める比率は16.7%あり、これらの平均営業収入は毎年3,000-5,000万元、年間営業収入は販売総額の40%にも達しています。

 

 また、トップ10アウトレットはハイエンドからミドルローエンドまで幅広くブランドを取りそろえ、各階層の消費者のニーズを満たし、それが来客数の増大につながっているといいます。商品カテゴリーとしては、衣料、カバン、靴、下着、児童玩具、化粧品、時計・眼鏡、家具、運動機械、デジタル製品、貴金属、酒・たばこ食品等の11類あります。幅広い品ぞろえにおり顧客ニーズを満たしているという見方です。

 

2.建築デザイン

 開放型が68.4%を占めています。

 

 開放型は箱型と比べて建築コスト・運営コストとも同等要領の箱型ショッピングモールよりも運営コストが低く、室内空気処理システムコスト、エレベーター等のハード面のコストやその他多くの運営コストも少なくて済みます。消費者の立場で見ると、建物のデザイン次第で確かに雰囲気の違いを感じます。

 

3.グループ資源

 top10アウトレットのうち、百貨店の背景があるのが60%を占めています。トップの上海百聯がまさにそうです。百聯集団は数十の国際一・二線ブランドの国内総代理権とエリア代理権を持っています。百聯アウトレットには工場直営店がブランド総数の70%を超えており、低コストでの調達ができているといえます。その他の背景を見ますと海外アウトレットが20%、デベロッパーは意外と少なくわずか10%です。しかしながら、デベロッパーが運営しているプロジェクトは7割を超えており、top10には10%しか含まれていないということは、いかにデベロッパー主導のアウトレットの運営状況が厳しいかがわかります。

 

 

 いままで印象として「デベロッパーが派手にやっていると思っていたアウトレット、派手にやっていたのは間違いなかったのですが、こと運営状況がいいか悪いかとなると、百貨店にかなり押されているというのが意外でした。

 

 top10のうち、実は第10の寧波杉井アウトレットしかちゃんと見に行ったことがありません。北京の燕沙アウトレットも大分以前に行ったことがあるのですが、その当時はシャビかったせいか、あまり印象がありません。上海青浦のも行ってみたいのですが、車がないとちょっと不便ですね。 今日はここまで。


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