呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

蘇州ローライズビルの現状

 今や蘇州にも多くの高層建築物が建てられています。そしてまだ完成していないのですが、ローライズみたいとチェックが入っていた建物として「東方之門」という建物があります。

 

 

 

 蘇州の金鶏湖エリアに行ったことがある人だと目にしたことがあるかと思います。デザインがとても目立つビルですからね。面白い建物なのですが、どうもトラブルが発生しているようです。新聞で2012年に小型オフィスを購入した人のことが紹介されています。ある人が当時3.5万元/平米で100平米ほどのオフィスを購入し、2013年末までに引き渡しが行われる契約だったのですが、いまだに引き渡されていないというものです。今年になって延期に伴う賠償協議が締結され、そこには2014年の賠償利息を8月までに支払われると謳っているのですが、11月下旬になってもいまだ支払われておりません。このようなケースは散見されているようで、引き渡し時期を後倒しにする補充契約は多く締結されているようです。

 

 一方で現場を見てみるといちおう建築業者がいるようなのですが、ほかの建築中の物件と比べても明らかに少ない人数しかおらず、いつになったら完成するのかがよくわからない状況にあります。東方之門には住宅もあればサービス付き住宅もあり、そしてオフィスもあります。2011年に売り出しを開始した時はサービス付き住宅の売れ行きがよく、オフィスと住宅はいまいちだったのですが、まだ売り出しを開始していない物件も多くあるようです。販売を請け負った不動産業者は「賠償金もちゃんと払っているし、特に問題ない」と回答しているのですが、どうもディベロッパーにも問題があるのかもしれません。ディベロッパーも購入者の質問に対してももちろん「財務状況は正常」としか回答が得られていません。こんな目立つ物件の状況がこれだと結構ヤバくないでしょうか。建築し始めてからもう10年だそうです。果たしてどういう決着になるでしょうか。


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