呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

地方支店の銀行員の給与大幅に下落か

 なんでも銀行貸出の返済遅延が8月9月と増加しているようです。そして、多くの銀行のが不良貸出について給与査定の項目としていることから、去年と比べて中には40%以上給与が減少する人もいるのではないかといわれています。

 

 新聞記事によると、武漢のある銀行員の昨年の年収は40万元くらいだったのが、こちしは昨年の半分にもいかないという話が紹介されています。温州や仏山あたりの不良債権率は高く、給与への影響は他の地方の銀行員と比べると大きいようです。温州のある銀行員によると、いちおう規定では支店に大きな不良債権がある場合、従業員の給与を90%もカットできるそうです!90%のカットなんてあまりにも厳しい!私も日本で銀行員をやっていた時は業績の芳しくない先を担当していました(1998年から2002年くらい)が、こんな激しい給与カットなんてもちろんなかったです(それにしてもあのころはしんどかった。。。)。さすがに90%というのは大げさで、あくまで規定上は可能なだけで、70%ダウンや80%ダウンとなるケースもほとんどないでしょう。しかし、こんな新聞記事で出るなんて、よっぽど不良債権が増えているのでしょうか。ここで、中国建設銀行の2014年6月末の数字を見てみましょう。

 

  残高 前年比
延滞債権 1204億元 +337億元
不良債権 957億元 +104億元

 

 延滞債権の増加がかなり目立ちます。残高の1/4以上は昨年なかったわけですから。延滞債権は不良債権予備軍ともいえるので、これが大きいということは将来的に不良債権が増加するリスクを抱えているといえます。不良債権比率は1.04%で、これは前年比0.05ポイントの増加となっています。これらの債権の業種ですが、製造業と卸売小売業が多いとのことで、世間一般が思っているような不動産関連はそれほど多くないようです。銀行が不動産関連に融資しない代わりにシャドーバンキングが発達してしまったということも言えるかもしれませんね。


メルマガで最新情報をお届けします
「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」の新着記事をメールにてお届けします。今の中国ビジネスの実態をお伝えしております。
メールアドレス *
* 必須項目