呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

不動産在庫たまりすぎでは?

 中国経済の成長が鈍化するにつれて不動産バブル崩壊などということが前にもまして聞こえるようになってきています。不動産は動く金額が大きいので、経済に対する影響も大きいです。住宅購入制限を続けていたこともあって不動産市況にも陰りが見えてきましたが、なんと購入制限を緩和するところが出てきています。全てではないと思いますが、ざっとこれだけあります。

 

 全部で29都市で住宅購入が一部または完全に緩和されています。

 これで果たしてどれだけ不動産市況に好影響が見られるのでしょうか。こんなアンケート結果を見つけました。

 

 不動産購入制限の緩和で価格が上がると思っている人が4割近くもいます。不動産人気は根強いようです。今日もとある中国人と話していたのですが、中国の不動産が下がるはずがないと息巻いていました。あまりにも楽観的過ぎるのにちょっと驚き。

 さて、次に各地の住宅価格を見てみましょう。

北京・上海・深圳が突き抜けてます。寧波や蘇州でもこんなものかと思ってしまいますが、上海でもちょっと前はこのくらいの価格だったような印象が。。。ただし、本当のハイエンドになりますと上海も蘇州も杭州そんなに変わらないという話もありますので。、あくまで平均参考地ということです。

 

 今度は存銷比という比率を見ていきます。この比率は、一つの周期内に、商品の平均在庫又は今周期期末在庫と周期内の総販売の比率を言います。在庫が何か月分あるかを示す数値で、数値が大きかれば大きいほど在庫がたまっているということになります。6-9当たりが正常数値範囲内といわれています。

 

 結構抱え込んでしまっているといえるのではないでしょうか。3月23日にアップした記事でもこの数値を取り上げているのですが、その時にデータを見てみましょう。

 

 データ出所が同じかどうか記録してないのですが、単純に比較しても最近のデータはかなり在庫が膨れているようにしか見えず、上海の在込急増しているように見えます。温州なんて余りにも突き抜けていて在庫投げ売りしても処分しきれないレベルではないでしょうか。

 お金を回すために不動産購入制限を緩和したのだと思いますが、この膨れ上がった住宅在庫を消化できるだけのものになるのか。4割もの人が住宅市況が上昇すると予想しているのならいけるのでしょうが、ちょっと考えが甘すぎるような気も。悲観的過ぎてもどうかと思いますが、楽観的な人が多いですよね。


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