呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

上海の繁華街の路面店舗で空き店舗が目立ってきてます

 上海の繁華街で空店舗が増えてきているという話です。メディア報道で採り上げられているところによると、東西に走る淮海中路の北側で番地で言えば700から300号くらいのところに空き店舗が多くなってきています。最近あまりこの辺り歩いていないので体感していないのですが厳しいようです。ちなみに北側は賃貸物件が多く、南側はオーナーが自身でビジネスを行っているケースが多いとのことです。こ理由は単純で賃料が高いことに尽きるのだと思うのですが、かつては家賃が高かろうがどこかが入居していたのが、最近はその状況に変化が表れつつあるようです。一つはこのエリアが「商業街」から「商圏」に変化してきつつあること、そしてネット販売とショッピングセンターとの競争もあり、店舗側が一等地の賃料に耐えられなくなってきていることによります。

 

    

    

   

 

 さて、具体的な賃料を見ていきましょう。もちろん位置や面積によって異なるのですが、第一太平戴維斯の統計によりますと、淮海路の路面店舗の賃料は35元~65元/㎡/日、淮海路にある商業施設の平均賃料は44.2元/㎡/日となっています。ちなみに昨年オープンしたiapmというショッピングモールでは、一回の平均賃料は60元/㎡/日となっています。100㎡借りると月間賃料は18万元(約300万円)にもなります。

 

 なお、冒頭で紹介した空き店舗は商業施設の中に入っているのではなく、路面店舗であります。そして、これら物件の現在の賃料はだいたい30元~50元/㎡/日となっています。つまり、路面店舗の賃料と商圏内の商業施設の売り場とほぼ同じで、しかも物販だけではなく飲食や娯楽も楽しむことができる、より集客力のあるショッピングモールとそれほど賃料が変わらないという状況にあります。普通に考えれば路面店舗でも家賃を下げればいいのでしょうが、こういうときに中国は余り下げない印象があります。もっと大きく状況が変わるようであれば別なのでしょうが。取れるところから取るという発想が強いんですよねえ。とあるショッピングモールですが調子のいい店舗が規約公開する際にいきなり家賃を倍にすると言われてたまらず出て行ったという話を聞いたことがあります。そして、その後その店舗のあったところは空いたまま。この辺りの欲の強さがもうちょっとだけでもなくなるともっとやりやすくなると思うんですよねえ。


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