呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国は平均データでは語れないが一応の目安として

 中国は貧富の差が激しいこともあり、いろんな平均の数値データがあまり参考にならないことも少なくありません。とはいうものの、データはデータですので、大きな流れを見ていく上でその推移を見ていくことにそれなりの意味はあるでしょう。ということで、今日は色んな項目の平均値を紹介していきます。

 

1.年収

 左側が国家統計局による最新の「高収入」の数値、右側はポータルサイトsohuによる調査で、49%のネットユーザーが5.6万元を超えているという結果です。非ネットユーザーの数値がおそらくかなり低いのだと思われます。

 

2.月給

 左側がILO(国際労働機関)による数値、右側は9割のネットユーザーが足を引っ張っていると表記してます。

 

3.家庭資産

 左側は西南財経大学が発表した中国家庭金融調査報告というレポートからの数値(2012年の発表値なので2011年の数値と思われます)ですが、家庭資産の平均値が247.6万元(約4000万円)、中等レベルだと40.5万元となってます。そして91%のネットユーザーがこの数値に対して疑いを持っています。中国課程金融調査報告の数値は平均という観点から見るとちょっと高すぎるように思いますし、もしこれが正しければ貧富の差は恐ろしいくらいまでにあると言えるでしょう。

 

4.一人当たり平均貯蓄

 左側の数値の出所が不明ですが、77,623元、一人当たり平均だと結構な金額といえるでしょう。なお、右側は2013年5月時点のメディアの予測値です。こっちの方が正しそうな気が。

 

5.年終奨

 年終奨というのは年度末にもらうボーナスと考えればいいです。左側は2010年企業年終奨調査研究報告の数値です。右側はsohuの調査に依るのですが、87%が年終奨をもらってないという結果です。ちょっとこの数値は高すぎると思います。これが正しいのであれば時期がばらつくようになったと考える方がよさそうに覆います。

 

6.不動産

 左側によると、一世帯当たり持っている不動産は1.02軒、でも右側の調査結果では、北京や上海等の大都市では56%が不動産を一つも持っていないという結果です。もったる人は果たしていくつ持っているのでしょうか、と考えてしまいます。

 

7.財産権

 5と同じようなデータですが、中国民生発展報告2013というのによりますと、90%近くがなんらかの形で不動産の権利を保有しており、10%超の人が複数持っているという数値です。そして右側ですが、家を賃借している人の割合ですが、流動人口家庭、要するに外地から来た人は3/4が賃借、常住人口、要するに現地の穂地は1/3が賃借、2/3が持ち家ということですね。

 

8.住宅面積

 中国民生発展報告2011によると、一人あたりの住宅面積は36平方メートル、家庭あたりだと116.4平方メートルになります。床語が右側を見ますと、36㎡に達しているのは10%に過ぎないということで、これもデータが大きく乖離しています。

 

 いろんなデータがありますが、かなり出所によってデータが乖離しています。私もお仕事で色んな業界のマーケットリサーチを行いますが、市場規模一つにしても結構ばらつきがあり、納得できる数値にたどり着くのに結構時間がかかったりします。流れを見るのであれば結局同じ基準で測定された推移を見ていくしかないですよね。


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