呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

花王中国が上海家化との戦略提携を解消へ

 上海家化という会社があります。花王製品の代理権を持っていることで知られている会社です。この会社の2015年の業績が発表されています。売上高が58.46億元(前年比+9.58%)、純利益22.09億元(+146.12%)と好調です。同社が取り扱っている主な商品は化粧品、パーソナルケア、家庭ケア用品の生産と研究開発を行っており、傘下のブランドとしては佰草集、高夫、美加洗浄、啓発、六神、家安といったものがあります。それぞれのカテゴリーの売上や粗利率等のデータは次の通りです。しかし度のカテゴリーの粗利率が高いですが、化粧品の粗利率が83.57%と特に高いです。

 

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 地区別データを見ていきましょう。江蘇省の売上高が一番大きいですね。広東省は2位につけていますが、伸び率は最も低い3.53%となっています。広東省だけで人口は1億人以上いますので、ちょっと気になる数字ですね。

 

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 同社の傘下ブランドは1500近くの百貨店と5000近くのベビー店で販売されており、同時に12000店舗の大型売り場で売られており、そして30万の販売拠点があります。

 

 研究開発面では2015年に1.3億元投入しており、これは売上高の2.23%に相当します。しかし、これは花王の4%前後と比べるとまだまだ大きな水準とは言えません。

 

 さて、その花王ですが、同社と《戦略性販売契約》を締結しており、今年末にその期限が到来するのですが、これを継続しないことになりました。提携が始まったばかりのころはそこそこうまくいってたようなのですが、最近は花王からして同社が物足りなかったのか、同社から見て花王との提携に旨みを感じられなかったのか、それとも単純に条件面が合わなかったのか、そのあたりまでわかりません。一方で、ネット販売に関してはアリババと提携することを昨年10月に発表しています。実店舗に関しては上海家化の代わりを見つけないといけないのですが、いちおう今年いっぱいまでは契約が残っているので、同社の代わりとなる企業を今探しているところなのではないかと思います。花王のおむつやアイマスクがインバウンドや越境ECでバカ売れしていますが、純粋な中国国内販売の提携相手だった上海家化との関係解消は、来年以降吉と出るか凶と出るか。

 


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