呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

裁判官は夜遊び厳禁

 8月に上海の裁判官が夜総会(ナイトクラブ:ホステスのいるクラブ)に遊びに行くところの動画がなぜか流出して騒ぎになっていた(実際に遊びに行ったのは6月)ようですが、《上海法院法官業外活動行為規範及び監督管理規定(試行)》という、裁判官の勤務外の日常現行活動はこうあるべきという内容の通達が発表されました。

 

 

 

 

 

 別に裁判官が遊びに行ってもいいと思ってしまったのですが、そんな私は甘いのでしょうか。ネットの書き込みを見たところ結構厳しい書き込みが多かったです。プライベートで遊びに行くのはいいと思うんですけどねえ。もちろんあくまでお店の中で歌を歌ったり酒を飲んだりという範囲での遊びで、且つ事案関係者による接待でないことが大前提ですが。結局その時は指摘された四名の裁判官のうち、三人が党籍・公職をクビになり、一人が党に留まりながらの観察処分・免職申請というものでした。なぜこのように処分の差が出たのかというと、観察処分にとどまった人はべろんべろんに酔っぱらってしまいどうにもならなかったのですが、クビになった参院は買春しちゃったためであります。これはさすがにいかんですねえ。ある意味このべろんべろんになった人はラッキーだったといえるでしょう。先ほどはなんて厳しい処分なのかと書きましたが、買春してしまったらネットでぼろんちょに言われてもしょうがないでしょう。

 

 さて、《規定》の内容ですが、大よその内容は裁判官が司法の尊厳を損なう活動に参加することを禁止し、裁判官のチーム、家族に対しても相応に要求がなされる、というものになっています。

 

キモの部分は、

 

・いかなる猥褻、賭博、麻薬に関係する活動に参加したいり、あるいは夜総会およびその他異性が横に座って接客サービスを行う場所で贅沢、不健康な 

 娯楽活動に参加してはならず、同時に家庭メンバーが上述活動から遠のくことを教育督促しなければならない。

 

・役職ごとに連座責任制を設ける。

 

 それと職権乱用の方面では、《規定》によると、

 

・裁判官は司法職務及び身分を利用して不正等利益をむさぼってはならず、司法に影響しうる特殊身分と関係を暗示及び他者が暗示することを許しては

 ならない。

(⇒俺は裁判官だー、文句あるかー!というようなことを言ったり言わせたりしてはいけないということですね)

 

・審判の職権、職務または身分の影響を利用して、当事者に代理人、弁護人及び仲介機構を紹介してはならない。

(⇒便宜を図るなということですね)

・退職後に自己の元々有していた身分または便宜条件を利用して法律執行・事件処理に関与したり影響を与えたりしてはならず、個人の不当な言行によ

 り司法職業のイメージ形成によくない影響をもたらすことを回避する。

(⇒変な影響を与えるような真似をするなということですね)

 

 個人的に気になるのは夜総会に遊びに行ってはならないという部分より、職権濫用の部分ですね。こんなのは今までの通達類の中でとっくに言及されていると思うのですが、夜総会で裁判官が遊びに行くところの動画が流れてしまったので、示しをつけるために付け加えたのでしょう。あまり意味がないようにも思えますが、何もないよりはましだと思います。なんとなくですが、しばらくはおとなしくしていても、そのうちまた元の状態に戻っていると思うのはきっと私だけではないように思います。弁護士にきいてみればいい教えておら得るかと思うのですが、本当に腹黒い裁判官というのはいるようです。車のキーを裁判官に渡した(要は車をプレゼントする)弁護士の話なんかも聞いたことがあります。

 

 現政権は現在腐敗撲滅運動っぽいことをやっていますが、なんかきりがないような気がしますよねえ。どのあたりまでが摘発されると終焉を迎えるのでしょうか。


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