呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国小売業って統計を見る限りいちおう成長しているのでは?

 一般的に、世界経済は毎年2-3%の成長があれば安定的に維持できるといわれているそうです。具体的には、先進国では1-2%、発展途上国では3-5%の成長率があれば正常に運営できるそうです。ところが中国の小売業は7-08%の成長率を達成しているにもかかわらず、かなりの危機感を感じているのはこれいかに。ポイントとなるのは、中国では生産販売率(生産に対して販売する比率)が95-965、つまり4-5%の製品は価値を実現できていないということになります。そして、製品が流通に回っても仕入販売率(仕入れに対して販売する比率)が100%に満たないという問題があります。これが中国小売業の成長スピードが速いものの、効率が悪い原因と言われています。

 また、小売業者とサプライヤーとの間の衝突も以前から聞かれる話です。代表的なものを4つ以下に紹介します。

1.乱収費,層層収費,節節収費(なにかと費用徴収)

 サプライヤーがチェーンネットワークに入るに当たってネットワーク費を、店舗に入るためには入場料、広告費、開店記念活動費、ひいては商品部やグループへの陳列匯、整理費、衛生費等の多くの名目の費用を支払わなければならないこと。

2.乱攤派(分担の強制)

 一部の売り場では達成しなかった売上高をメーカーに割当したり、虚偽販売をおこなったり、達成しなかった利益をメーカーに分担させたり、規定を超える費用をメーカーに負担させたりしていること。

3.乱転嫁負担(費用負担の転嫁)

 多くの店舗側が負担すべき費用、電気代、水道代、衛生費等、ひいては領収書の費用もメーカーに請求すること。

4.拖欠貨货款(代金未払い)

 いわゆる代金未払い。時間通りに決済してくれないと、メーカー側の資金繰り、ひいては生産に影響してしまいます。

 こんな現象がみられる中、売り場側は入場料等の費用をさらに引き上げようと模索し、サプライヤーはサプライヤーで値上げするに当たり売り場側に問題があるというのを口実にします。悪い循環ですね。最終的には消費者につけがまわってきてしまますよね。


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