呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

日中スターバックスのコスト比較

 少し古い話題となってしまいますが、中国でスターバックスの儲け過ぎ批判が出ました。個人的には中国のスターバックスよりも高い喫茶店なんていくらでもありますし、高いと思うのであればなまなければいいだけの話なので、批判すること自体が的外れに思いました。また、中国人消費者からも同じような意見が出ていました。

 さて、同じビジネスをするにしてもその国や地域によって損益構造が異なります。中国では最近人件費上昇、原材料上昇、賃料上昇あたりがよく言われていますが、スターバックスの日中のコスト構造がどのように違うか見てみたいと思います。なお、中国はラテの価格に対してどれだけのコストがかかっているか(一財網より引用)をベースにしており、日本はスターバックスコーヒージャパン株式会社の公開資料からデータを引っ張ってきており、まったく同じ尺度で比較しているわけではなく、目安として参考にしてもらいたいということでご了承ください。

 

 

 まず、店舗商売で一番よく言われる賃料について見ていきましょう。売上高に対する比率で見ますと、中国26%に対し日本11.2%、中国は日本の倍以上です。めちゃめちゃ高いです。

 次に人件費を見ていきましょう。中国9%に対して日本26.4%。これは日本が約3倍。人件費が上昇してきたといわれていますが、この手の業種の人件費だとまだまだ中国は安く手当てできるということでしょうか。中国の場合は店舗の人件費のみで、本部スタッフの人件費が入っていませんが、それでもこお9%という数値が飛躍的に上がることはないでしょう。

 中国の原材料費率は13%、日本の粗利率を逆算した原材料費率は16.3%、中国がやや安い。日本の売上総利益の計算方法にもよりますが、まあこんなものなのでしょう。

 中国の利益率が18%となっていますが、税金が5%と営業税のみを計算しているため、これは日本でいう法人税前利益ということになるかと思います。それにしても18%は結構高い水準です。日本だと営業利益で8.3%ですから。

 以上を比較すると、店舗賃料と人件費で日中の場合はほぼ相殺されて、原材料費率が日本の方がやや高いということになります。本当なら全く同じ物差しで比較してみたいのですが、これで大よそは分かっていただけるかなと思いました。それにしても、中国の賃料めちゃめちゃ高いですねえ。


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