呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の映画館ビジネス

 今日は中国の映画ビジネスについて見ていきましょう。中国の映画チケット収入は2008年には70億元余りだったのが、2012年には170億元にまで成長しています。そして今年はあと2か月ほど残していますが、すでに昨年の数字を超えています。結構儲かるビジネスのようで、一部の二線都市であれば2年で回収できてしまうようです。これを頭に入れながらグラるを見てみましょう。下左のグラフの黄色い円の中の数字は映画館数、水色の枠の上にある数字はスクリーン数です。スクリーン数が映画館数より多いのはいわゆるシネコン(シネマコンプレックス、複合映画館。同一施設内に複数のスクリーンが用意されている映画館)が多いからだと思います。しかし増えてますねえ。中国の場合は動画サイトで映画もダダ漏れですし、相変わらず海賊版DVDもたくさん売られているので、映画館に行こうというニーズはあまりないのではないかという気もするのですが、やはり大スクリーンで見たいという気持ちがあるのでしょう。下右のグラフは万達院線という映画館のチケット売上とその伸び率です。増えてますねえ。

 

 さて、今度は下の方にある棒グラフのようなところを見てみましょう。これは都市別ランキングですね。左から都市名、チケット売上(億元)、スクリーン数、10万人当たりのスクリーン数、年間一人当たり映画鑑賞数、平均の入り具合、平均チケット料、映画館一日当たり平均収益です。北京、上海、広州、深圳と並んでいますが、やはりチケット売上は大都市ほど大きいですねえ。この4都市はチケット料もほとんど同じですね。上位4都市に靴のが成都、武漢、重慶、いわゆる中国内陸市場を語るときに必ず出てくる都市ですね。面白いなあと思ったのは年間平均映画鑑賞数で、重慶の人って映画観ないんだなあと感じました。スクリーン数も少ないし。きっと何か理由があるのでしょう。

 

 時々エンタメ関係のお話が来たりしますが、「元気があれば何でもできる!」ではなく、「豊かになれば娯楽も楽しめる」ということで、エンタメ分野は自分の中ではちょっと気になってる分野です。ここでは数字で紹介しており、まあ伸びてますということを紹介しているわけですが、個人的には中国のエンタメはまだレベルがそれほど高くないなあと思ってます。映画、ドラマ、時々見ますし、中には面白いものもありますが、なんだかなあというレベルの者も多いです。あと、歌手なんかは本当にまだまだだなあと思います。中華圏のスターは中国が生み出したスターではなく、ほとんどが香港、台湾、シンガポールです。俳優は有名どころがいますが、歌手はいないなあ。もちろん有名な歌手はいるにはいるのですが、香港、台湾、シンガポール初の人たちと比べるとかが薄い。このあたり狙い目なんじゃないかなあ。


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