呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

昨日のセミナーで出た質問

 昨日中国内販に関するセミナーを開催しました。ちょっとさびしい入りでしたが、それでもそれなり人数の方にお越しいただいて非常にありがたく思っております。内容はそもそも中国内販をすべきか、内販するにあたってまず何をすべきか、代理店との付き合い方ってどうすべきか、非日系企業の取り組み事例等について紹介・解説するというものでした。ちょっと資料のボリュームが多すぎて時間ぎりぎりになってしまい、質疑応答の時間を設けることができず、セミナー終了後別途個別に質問と言う形を取らせていただきました。いくつか質問があったのですが、その中でもちょっと印象に残ったものをご紹介したいと思います。

 

 ある方から代理店の探し方について質問があり、こちらが回答したというよりもその人自身の回答としては、展示会に出展してバイヤーと接点を持つ、あるいは同業者がどういう代理店を使っているかを調べて、その代理店をベースにリストアップしていき、そこから絞り込みを行っていくというもので、まあそんなところだろうと思います。ところが、その方は分かっているのですが、まず展示会については出展するために費用が発生するのですが、その予算を社内的に取るのが難しいとのこと。ジェトロあたりが展示会出展支援を行っており、展示会によっては格安で出展できることもあるのでそれを使えばいいと思うのですが、どうもそれも難しいようです。また、代理店のリストアップについてもそれを外部に委託する予算を取るのが難しい、そして今度中国に行くのだが、その出張に当たって代理店探しをしてこないといけない(もちろんこれだけのための出張ではない)というもので、超大手企業のようにあちらこちらにルートがあるというわけでもない中、そんなミッションを与えられてかわいそうだなあと思いました。別に中国語がネイティブの方でもない純粋な日本人の方ですしね。

 

 確かに展示会にはコストが発生しますが、これくらいのコストもかけないで海外にアピールするのもどうかと思いますし、代理店のリストアップにしてもロングリストの作成くらいであればべらぼうに費用が掛かるわけでもなく、まずはそれをどこかに委託して、ある程度絞り込んでから現地に行く方が効率的だと思うのですが、その費用ももったいないということのようです。デフレを相当長い間経験し、「欲しがりません勝つまでは」的な倹約生活に慣れてしまったせいか、必要以上に節約することが当たり前になっているのかなあと思いました。そこまで節約しなければいけないほどの会社ではなくて、むしろそれくらいどうってことないくらいの会社だと思うのですが、と思ってその会社のウェブサイトを除くとほかの地域での展示会には出店していることが紹介されているのです。ということは、中国市場って後回しになっているのかなあと。ということは、コストがもったいないというのは表面的な理由で、中国というマーケットが後回しになっているというのが本当のところなのではないかもしれないと思いました。なんだかなあ。


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