呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

製靴業が中国から東南アジアへシフト中

 下のイラストをご覧ください。中国の靴の生産高は年間130億足あり、そのうち100億足が輸出、30億足が国内向けという内訳になっています。

 

 

 ところが、輸出の伸び率の勢いが落ちてきており、6月にはわずか1.4%の伸びを示しているにすぎません。2008年以降、東南アジアが中国の注文の30%を奪っていったと言われています。

 

 

 東南アジアにシフトしていった要因は色々ありますが、言うまでもなく人件費コストによる部分は大きな要素となっており、人民元高も要因であります。下の図をご覧ください。2003年から10年間で製靴業の労働者の人件費が3.5倍になっており、また人民元と米ドルのレートも30%も元高にふれています。

 

 

 中国と東南アジアの人件費の比較です。中国の東部沿岸部の人件費500米ドルに対して、インドネシアが300米ドル、ベトナムが250米ドル、明らかに東南アジアに優位性があります。

 

 

 既述のように、東南アジアは中国から30%の注文を奪っていきましたが、台湾宝成集団の中国、インドネシア、ベトナムの生産ラインの数をご覧ください。中国が減少しているのに対して、インドネシア、ベトナムとも上昇しています。

 

 

 

 日本で靴を購入する時にいちいちどこの国で生産したかを見ていませんが、今たまたまはいている日本で購入した二足の靴を見ましたところいずれも中国産でした。香港企業や台湾企業は動きが速いと言われますが、靴に関して既に東南アジアシフトの動きが見られていることがわかります。業界によってスピードは違うかと思いますが、香港企業や台湾企業がどのような動きをしているかというのは非常に参考になるかと思います。


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