呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国有名企業が補助金を詐取

 中国に環境問題がつきものなのは誰もが知っていることかと思います。ちょっと忘れられ気味ですが、最近ではPM2.5は結構話題になりました。そんな中国も一応は環境保護対策は行っておりまして、例えば省エネ環境保護に関するプロジェクトに対して補助金が支給されるという制度があります。ところがどっこいこの制度、虚偽申請して補助金を詐取する企業が少なくありません。しかも結構な銘柄の企業が詐取しているんですよね。

 

 2011年から2012年にかけて、348のプロジェクトで16.17億元もの資金が虚偽申請されています。この金額は支給された金額の2.6%に相当します。企業名も出ていまして、ちょっと羅列してみましょう。

 

・重慶鉄鋼集団:9,960万元

・格力:2,156.76万元

・格蘭仕:1,779.4万元

・TCL:1,830.88万元

・美的:118.3万元

・長虹空調:981.78万元

・瀘州老窖:670万元

 

 うわあ、しかしやりますなあ。結構有名な銘柄が多いですよ。上場会社やそれに近い会社ばかりです。そんな立派な会社がこんなモラルのない行動をとるとは。中国の動きはスピードが速いと言われますが、こういう部分の変わらなさというのは遅いですなあ。いや、ひょっとすると実は昔より良くなっていて、昔であれば詐取した金額がこんなもんじゃおさまらなかったかということなのかもしれません。

 

 しかし、こういうルールを守らない企業と勝負をする外資企業がたまったものではありません。本件に限らずルール違反をすれば当然コストも安く抑えられる部分も多いですし、それをしない、できない外資企業からするとこっちはルールを守っているというのに凶器を持った相手と勝負しているようなもの、まるでジャイアント馬場が凶器を持ったアブドーラ・ザ・ブッチャーと勝負するようなものです。フェアプレーをしてほしいものです。


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