呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の保険会社の業績

 保険収入の伸びが緩やかになると同時に、資産減損等の要素も重なり、2012年の4つの上場保険会社の収入や利益の増加率が下落、あるいはマイナスとなったのですが、一方で人件費は上昇しており、平均で20%以上も上昇しています。

 

 まず営業収入と純利益から見ていきましょう。

 

 営業収入はどこも伸びていますが、平安保険を除けば伸びが弱いように思います。そして、純利益に関しては太平洋保険や人寿保険は大きくマイナスとなっています。収入が伸びているのに利益が減っているんですね。

 

 次に、指摘されている人件費についてみていきましょう。

 冒頭に人件費が平均で20%以上も伸びていると書きましたが、この表を見る限りそこまでは伸びていません。新聞記事から引っ張ってきているのですが、このあたり記述がいい加減です。それと、一人当たり平均報酬(右側)の単位が百万元となっていますが、これはどう考えても元が正しいでしょう。一人当たり平均報酬は11万元強といったところですね。賞与の存在を全く無視するとだいたい1か月平均1万元くらいになります。これはあくまで全体平均なので、まあこんなもんなんでしょう。

 

 さて、時々批判されるこれら保険会社のトップの人たちの収入です。これは単位は万元かな。

 なんか中国人寿だけが突出して低いです。平安保険のトップが989万元、約1.7億円になりますが、今の日本の金融業界でこれだけもらっている経営層の人はどれくらいいるのでしょうか。バブル後にかなり下がりその後どこまで復活したかによるのですが、ここまでもらっている人はあまりいないのではないかと思います。個人的にはこれくらいもらっていたとしても全然OKだと思います。その国のトップ企業であり、世界的に見ても上位に入る企業ですから。


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