呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

営業許可証未取得の店舗`があるって? ~上海高島屋~

 新聞で見て「ええ?」っと思った記事がありました。昨年12月に開業した上海高島屋ですが、出店している多くの店舗で発票(日本の領収書に近い概念)が発行できない状態にあり、消防検査も通っていないということが取り上げられています。発票が発行できないのは会社はできたけど税務局への手続きがまだ終わってないということもあり得る(税務局への手続きが終わらないと発行できない)のでわからなくもない、消防審査も時間がかかるよく聞く話なのでこれもわからなくもありません。しかしそれにしては期間が長すぎるように思います。12月にオープンしてもう約5ヶ月ですからね。そしてさらにはどうも営業許可証の取得ができていないにもかかわらず営業している店舗があるというのです。この新聞記事によると、店舗から得た会社名称を以って工商行政管理局のサイトで調べたところ、営業許可証を取得した記録が見つからない店舗が何件も出てきたそうですが、ここまで来ると本当かどうか疑わしいです。誇張しすぎではないかと。ところが実際に「雅荟坊」というフレンチレストランが12月にオープンしてから2か月後に営業許可証を取得していないという理由で工商行政管理局よりクローズさせられています。こういう事実を聞かされると本当かもしれないように思います。そこで新聞に出ている銘柄で適当に調べてみたのですが、確かに営業許可証を取得できていない店舗がありました。

 

 ではなぜこのようなことが起こるのかの背景について考えてみましょう。上海高島屋は店舗に対して開業日までに開店するためのすべてを整えておくように伝えています。すべてを整えるということは役所関係の全ての手続きを終えておくということです。営業許可証の取得、消防審査、発票発行(税務局の手続き)もしそれができていなければ、つまり上海高島屋のオープンとともにその店舗がオープンできなければ、上海高島屋が店舗から預かった保証金を没収するという約定があったようです。そのため、間に合わなかったとしてももうすぐ大丈夫と言って逃れていた店舗が多かったというのがこの事態の流れのようです。

 

 広がっていなければ人に迷惑がかかるわけでもないという意味で大した話ではないのですが、新聞に出てしまうとちょっと厄介ですね。このままだとひょっとすると営業停止させられる店舗が出てしまうかもしれません。間に合わないというのはよくある話なのですが、もう5ヶ月ですからねえ。ちょっと長すぎますねえ。記事にとある地場系のコンサル会社の名前が出ていましたが、ちょっとお粗末ですねえ。


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