呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

ワルイ中国人化する日本人チューザイ

 8年ほど前からお付き合いしている知人と初めて上海で会いました。上海から遠く離れた場所に住んでおり、こちらから何度か遊びに行ったことがありますが、上海で会うのは初めてです。電話では割とやり取りしていますが、顔を合わすのは久しぶり、いろんな話に花が咲きました。そこでこんな会話がありました。

 

 知人:「私は呉さんを信用できる人だと思ってるんですよ。だって、自分の金で会社を立ち上げた人ですから。」と言われました。

 

 私:「自分の金じゃない金で立ち上げる人なんているんですか?(ひょっとてスポンサーを集めたという意味なのかな?)」

 

 知人:「そうじゃないです。私はいろんな人を見てきました(ちなみにこの方は中国に来て10年以上)。簡単に言うと会社の金をくすねてそれを元手に起業したような輩が。」

 

 私:「そんなことしたらさすがにばれるでしょう。」

 

 知人:「あいつらもそんなにバカじゃないので、その辺は考えてますよ。簡単に言うと、トンネル会社を一つ作って、会社の取引でそこを通すんです。ばれる前に会社を辞めちゃうんです。利ざや1%くらい取って年間10百万円くらいため込む奴なんていっぱいいますよ。僕はね、そういう奴は信用できないんですよ!」

 

 私:「ええええええ?そんなのがいるんですか?」

 

 よく中国ビジネスの話中で、あるいは中国ビジネスノウハウ本なんかで中国人社員が親戚や知人名義の会社をトンネル会社にしてカネをくすねているというような話を聞きますが、日本人でもいるんですね。商取引の形態こそ装っていますが、そもそも通す必要のないトンネル会社を通じて利益を着服しているわけですから、これは横領と言えますよね。よく中国ビジネスを進めていくためには現地化が必要だ、現地に権限を渡さないとダメだという話になりますが、こういうことを考える奴にたまたま任せ切ってしまうと権限移譲しているだけに発覚しようがないですよね。結局これを見つけようとすると外部や本社からの監査が必要になってきますね。特に中国ではこの手のことがよくないことと思われつつもやっている人が結構いたりして、罪の意識が深くないということもこういったことを誘発する要因なのでしょう。日本人も数が増えてきているだけにタチの悪い人も単純に増えてきているのではないかと思います。5年ほど前の記事ですが、姫田小夏さんが書かれた文章『勤勉有能な日本人観が中国で逆転!上海で増殖する“ダメ日本人”たち』は結構参考になると思います。現地にいる人であればうんうんとうなずく内容が多いです。

 

 小市民的には小っちゃい金額ならともかく百万円単位ともなると相当悪質だと思いますね。私自身はこういうケースを目の当たりにしたことはないですが、実際にいるんですねえ。ちなみにこの記事のネタだけでなくタイトルも知人から頂きました。


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