呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

P2P貸金プラットフォーム

 中国に資金貸借のネット上のフラットフォームがあるというのをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。私は全く知りませんでした。ネットで借入を行うというのは日本だと金融機関で行っているところもありますが、中国のネット上のプラットフォームというのはP2P形態なのです。3月に始動した会社が1か月足らずで破産公告という記事があり、初めて知りました。破産した会社はともかく、生きている会社でその概要を紹介します。

 

 いくつかあるのですが、ここでは拍拍貸というプラットフォームを紹介しましょう。

 

 

 貸出金額は3000-500,000元の幅となっています。そして、サイト上にお金を必要としている人が必要金額と適用金利を掲示しています。

 

 

 

 適当に一つクリックして内容を見てみましょう。一番上のを見てみましょう。

 

 

 

 

 この人が必要としているのは9000元で、借入利率12%、期間6か月、元利均等返済という条件です。また、担保提供者がいると表示されています。別のページを見ますと、借入目的は家族がけがをしてしまい、医療・入院費が必要なため臨時でお金が必要というものです。月収5000~6000元あるので、返済能力は大丈夫だからサポートしてほしいと書かれています。そして、この人に対して貸出しようとしている人がずらりとおります。

 

 

 

 これを見る限り、必ずしも満額を貸し出す必要はなさそうです。すでに申し込みは締め切られております。貸出する人の申し込みが希望金額に達して審査に移るのですが、この人の場合既に金額要件を満たし、今は審査中の段階です。いちおうプラットフォームとして審査をしてくれるということです。

 

 費用体系ですが、借入人はプラットフォームに対する費用は発生せず、貸出人は借入期間6か月以下については2%、6か月超については4%ということになっています。中には事業資金を調達する人もいますが、純粋な個人も多いです。貸し出す側としては貸し倒れが心配になりますね。そこでこのサイトでは一定要件を満たす人に対しては元本保証をしています。

 

(1) 身分認証を通過していること

(2) 50以上の貸出が成功していること

(3) 毎回の成功貸出額が5000元未満且つリスト上の借入金額の3分の1以下

 

 これらの要件を満たす人の場合、貸倒が利益を超えた場合、3営業日以内に差額を弁償してくれるということになっています。いちおうこれの対象期間は昨年7月4日から1年間ということなので期限以降どうなるかわかりませんが、貸し出す人にとっては少なくとも損をすることはないという安心感があることからかなりのインセンティブがありますよね。リスクがあるとすればプラットフォーム側が抱えきれないくらいの代位弁済が発生するときになります。

 

 で、最初に戻りますと、これと同じことをやっていたプラットフォームで衆貸網というところが破産公告を出したということです。あまり経験のない人が立ち上げたプラットフォームであることが一番の原因ではないかと言われています。金融経験者がほとんどいなかったみたいです。でも感覚的にはそういう人がいたとしても結構審査はゆるゆるだったのではないかなあと思います。貸し出す側はプラットフォーム側に審査をしてもらいつつも、借入人のもっと細かい情報を見ることができる用意なっていますので、自己責任部分もあるといえるでしょう。 

 しかしそれにしても面白いこと考えますねえ。


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