呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

病院の科室の請負

 《2013年基層医療機構集中整頓工作実施方案》というのが発表され、基層医療機構に対する整頓作業が行われることになりました。基層医療機構とは一般的には最小的行政区画等級の医療機構を指します。そして、この整頓作業の中で重点的に調べられるのが、科室の請負です。科室の請負とは、病院が余っている診察室等を他人に請負させることを言います。ファシリティがあっても人手が不足する場合、他人に請負させるケースがあるのです。請負させることによっていくばくかの収入も得られるのでしょう。そういえば、指定された場所に言ったら違う病院の看板がかかっていたという話を聞いたことがあります。おそらく請負形態だったのだと思います。

 

 そもそも科室の請負は明文で禁止されていますが、結構多くみられる形態であり、歯科、リューマチ科、小児科、婦人科、不妊治療、医学整形あたりの科が請負が比較的多い科で、公立病院でも私立病院でも見られるとのことです。

 

 こういった請負形態は商業性が強く、あちらこちらで広告しているケースが多いです。ちゃんとしたところだったらいいのですが、こんな形態で運営しているくらいですから問題のあるところも少なくないようです。こういう病院に行って治療や手術をしてもらい、取り返しのつかなくなるトラブルとなるケースもあるようです。ちゃんと医師資格は持っているのでしょうが、ほとんど闇医者の世界ですね。

 

 科室の貸し出しのもっと規模の大きなものといえるかと思うのですが、《医療機構従業許可証》の貸し出しも行われているようです。許可証だけでは安心できないですねえ。こんなことが散見されるから小さい病気でも大病院に行ってしまうということにつながっているのでしょう。

 

 これってファシリティに対して医療要員の配置が適切に行われていないということなのかと思います。以前セミナーで使ったことのある資料です。

 

 

 

 日本の医師数も決して多いわけではありませんが、中国はそれよりも少ないです。その割に待遇が良くないというのが面白い構造ですね。

 

 はたして2013年度の整頓工作とやらはどこまでちゃんと行われるのでしょうかねえ。


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