呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

2012年上海百貨店店舗別売上ランキング

 2012年の中国社会消費賓小売総額は20.7兆元(約300兆円)で前年比でマイ目成長率が14.3%、価格要素を控除した実質成長率が12.1%で、伸び率としては前年比2.8ポイントマイナスとなっています。伸び率が落ちてきたとはいえ、まだまだ指標をみる限りでは大きく成長しているように思えます。次に上海についてみていきますと、2012年の社会消費賓小売総額が7,387.32億元(約10.8兆円)で前年比プラス9%となっています。全国の指標と比べると落ち着いた水準になりつつあるといえます。

 

 さて、聯商網が2012年上海単一店舗百貨店売上高ランキングを発表しました。第8位までは前年とランキングの変動はなかったものの、全体でいますと上海にある55の百貨店の累計は売上高が305億元で前年比マイナス1.1%とマイナス成長となっています。トップ20でみますと、2012年の累計売上高は234.1億元と、前年比マイナス0.2%となっており、上海の平均水準よりはよいものの、マイナスであることには違いはありません。

 

 

 

 ランキングを見ていきますと、売上高が10%以上マイナスになっているところがかなり目立ちます。こうした大きくマイナスとなっているところは大半が街中にある店舗であり、一方で大きく伸ばしているのは郊外にある店舗です。大手スーパーが2・3線都市の出店比率を高めていっているように、都市の中でも郊外の方が魅力的なマーケットになりつつあることがわかります。実際に日本から視察に来た場合、多くの人が中心部にある店舗を見に行かれるケースが多いかと思います。中心部の方が情報も多く、イメージもわきやすいので一見中心部の方がチャンスがありそうに思えますが、賃料や人件費の高騰もあり中心部での運営は損益面を考えると最優先すべきとは言い切れないように思います。2・3線都市にまで踏み込むのが躊躇される場合、都市部の郊外に注目するのもありではないでしょうか。


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