呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の百貨店に対するネガティブな見方

 2012年の中国の百貨店の来店客数が減少に転じているそうです。スイス銀行のアナリストによると、中国の百貨店の店舗数は今後数年間は20%以上伸びていきますが、売上高はそこまで伸びないとみているとのことです。

 

 百貨店のネガティブ要素として挙げられているのが来客数の減少ですが、その理由としては大きく二つあります。

 

1.新たな形態の出現

 ここ最近は百貨店も増えているのでしょうが、それよりもショッピングモールの建設の方が勢いづいているように思います。ただし、ショッピングモールでは食事をしたり映画を見たりする人も多く、純粋な物販による売り上げは百貨店ほどでもないという見方があります。

 

2.駐車場

 以前建てられた百貨店は当然当時の状況に基づいて建設されています。10年前とか15年前に建てられた百貨店は自動車がここまで増えるとは予想しておらず、駐車場が明らかに不足しています。そのため、自家用車で出かける人からすると百貨店というのは行きにくい場所であるといえます。いつまでも自動車の入庫待ちというのもストレスがたまりますからね。この問題は数年前からすでに言われていました。

 

 百貨店が新たに出店しても、利益を計上するまでの期間が長くなってきているとも言われています。昔であれば1年程度で収支バランスが取れるようになっていたのが、ここ最近は3年、ひょっとすると5年程度を要することも考えられるとのことです。非常に厳しいです。

 

 日本の百貨店はずっと勢いのないままだったのが、最近では新しく出店したり、大幅にリニューアルしたりすることで話題を呼び、それなりの集客も図れていると思うのですが、確かに中国の場合はショッピングモールに押され気味のように思います。ただ、そのショッピングモールも供給過剰感があり、今後このままの勢いで行くかどうかという不安はありますが。


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