呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

日本式のサービスが必ずしも受け入れられるとは限らない

 先日、日本でメガネを買いに行った時のことです。眼鏡のつるが色あせていたのでレンズの度数は今までどおりでいいと注文し、できあがったモノを取りに行った時のことです。度数は当然問題ないのでフィット感を確認するのですが、そのためのスペースが用意されており、お客さんである私は鏡の前にある椅子に誘導され、見た目、フィット感を確認し、何度か調整したもらいました。店員はというとなんと座っている私の横でひざまずいて対応しているのです。

 

 

 

 この話を社内でしたところ、日本人中国人わず「眼鏡屋さんでそれはちょっとやりすぎなんじゃないか」という声が上がりました。日本人は単にそこまでやる必要はないんじゃないのではという声だけでしたが、中国人からは耐えられないという言葉が出てきました。耐えられないというのは自分がもしひざまずかせられた場合のことを考えたのかと聞くとそういうわけではなく、中国ではひざまずくというのはかなり重い意味合いを持つ行為であり、そこまでしてもらうとかなり気が引けてしまうので、やめてほしいというものでした。そういえば私が通っていた華僑学校では、いまでは体罰はよくないとか、モンスターペアレンツがうるさいとかの理由でもうやっていないのではないかと思うのですが、ひざまずくという罰はありましたし、私も受けたことがあります。当時は深く考えず単に罰として受け入れていたのですが、ひざまずくという行為が罰として行われていたように、中国ではひざまずくという行為に良いイメージがわかないということなのでしょう。

 

 日本だとサービス慣れしてしまっていることから「ここまでやってくれるのか、凄い」というように、私も感覚がマヒしてしまっていたと思うのですが、一般の外国人だと必ずしも素晴らしいサービスに当たらないというのが以上のやり取りの中でよくわかりました。サディスティックな人だと喜ばれるのでしょうが、そういう人は少数派なのでしょう。


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