呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

日中比較~年収の何倍のマイホームを購入するのかな?

 若かりし頃銀行の支店に住宅ローン担当だったとき、どのくらいの収入の人がどお位の家を購入するのかを見てきました。住宅ローンの返済は年収の40%までといういちおうのバーがあり、40%といっても額面の40%なので、本当に返済比率を40%にすると結構しんどい印象がありました。厚生労働省は発表した平成26年版(2014年版)の「国民生活基礎調査の概況」によると世帯収入の平均は529万円。場所にもよりますが、マイホームを購入する人って3000万円からリッチなサラリーマンだと6000万円くらい(もうちょっと無理する人がいるかもしれない)の間が多いのではないでしょうか。マイホーム購入価格と平均世帯収入から単純に考えますと住宅価格は世帯収入の5.67倍から11.3倍の間に収まります。

 

 さて、キチガイじみた相場観といってもいい中国の不動産相場、同じく住宅価格(保障性住宅を除く)を世帯収入で割った数値のランキングです。トップの深圳がなんと27.7倍!529万円の27.7倍は1億4650万円!これが平均値だなんてありえない!深圳の次が上海で20.8倍。深圳ほど異常ではないですが、十分異常レベルです。

 

 日本の5.67倍から11.3倍、私の勝手な推測でこれを平均9倍と想定しますと、中国だと石家庄と同じくらいの水準と考えることができます。石家庄、行ったことがない。。。

 房价排名

 

 さて、私が今上海で賃借しているお部屋、日本と比べたら全然ですよ。日本では経験できない修理を何度もしてきています。心地よさで考えると家賃は決して安くない。でも物件価格からみると家賃は相当安いという摩訶不思議。ちなみに近所の不動産屋で掲示されている同じマンションの同じ程度の面積の売買価格と、今支払っている家賃で利回りを計算したところ、利回りわずか1.65%。日本の今の住宅ローン金利の水準で借入できてもこんな利回りの物件に投資するなんてとてもではないができない。家賃が安すぎる?いえいえ、こんなにトラブルの多い部屋、今の家賃でも高いくらいです。となると、物件価格が高すぎる?個人的には後者としか思えません。今まで何度も書いてきていますが、こんな状況でもまだ上がっているのが中国一線都市の住宅相場なんですよ。深圳なんて前年比5割以上上昇してますからね。ま、これはあくまで統計数値で、特に中国の場合は親マネーによる支援もあるでしょうし、そもそもマイホームじゃない住宅購入もあるでしょうし、単純比較はできないですけどね。

 

メルマガ登録はこちら


メルマガで最新情報をお届けします
「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」の新着記事をメールにてお届けします。今の中国ビジネスの実態をお伝えしております。
メールアドレス *
* 必須項目