呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

日本ブランドの化粧品は中国でどの位置を占めているのか

 初めて中国大陸に長期的に滞在したのが1995年。その当時、道行く女性はほとんど化粧をしていませんでした。当時成都に旅行に行ったときにバスの女性運転手が化粧をしていたのを見てかなり衝撃を受けた記憶があります。あれから20年たち、かなり多くの女性が化粧をするようになってきました。下表をご覧ください。左から「毎日化粧」、「必要な場合に化粧」、「化粧しない」の順です。この表を見る限り、毎日化粧をする人が上海や北京でも30%強しかないといえばそうなのですが、それでも結構な比率かと思います。

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 どれだけの比率で化粧をしているのか、これは収入水準にもよります。下表をご覧ください。

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 家庭月間収入が4万元以上だと42%の女性が毎日化粧をしています。これは全体データの27%を15ポイントも上回る数字です。2万元から4万元の間でも37%と比較的高い数値を示しています。

 

 さて、最近は中国人が日本で化粧品の類を買いあさるというニュースがしばしば見られますが、中国人が中国国内でどこの国のブランドの商品を購入しているのかを主要都市別にみていきましょう。あれたけ爆買いしているので、きっと日本ブランドはすごいのかと思いきや、

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  中国なので中国ブランドの比率が高くなっているのは横に置いておくとして、外国ブランドだと韓国ブランドの比率が圧倒的に高いのです。日韓を比較した場合、日本ブランドが上回っているのは、上海だけで、それ以外は全敗です。韓国化粧品の中国での勢いは時々ニュースで見ますが、ここまで強いとは思っていませんでした。では、これも収入別にみてみましょう。

 

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 どの収入水準においても日本は韓国に全敗です。というか、中国ブランドを別にすると、外国ブランドでは韓国がすべてトップなのです。

 

 あれだけ日本の爆買いニュースばかり見ていると、日本ブランドの化粧品がさぞかし強いと思う人が多いでしょうから、意外に思う人もいるかもしれませんね。ドラマや芸能人をはじめとするコンテンツが日本のものよりも入り込んでいるのが原因かと思われます。このあたりは政治的な部分もあるでしょうから、なかなかいかんともしがたいところですね。日本アニメは人気があるといっても、これだけだと化粧品にまで波及しづらいでしょうし、やはり生身の人間でアピールできるコンテンツがもっと入り込まないとほかの面に波及させていくのも難しそうですし、そのあたりちょっと工夫が必要でしょう。政治的な要素が大きいのでしょうか。中国の動画サイトで映画やドラマを検索しても、アメリカや韓国というカテゴリー表示はされるのですが、日本というカテゴリーがなかったり、日韓というカテゴリーでありながらほとんど韓国のコンテンツだったりします。なんだかなあ。


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