呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

広州では高級スーパーで中国国産品比率が増加

 近年中国でも高級スーパーが増えてきています。上海でいえば久光百貨店の地下、ヤオハンの地下、港匯広場の地下あたりが有名ですが、CITY SUPERやCITY SHOPといった店舗もできてきています。こうした店舗をさかのぼれば日本食品だと新鮮館や美濃屋といったところにたどり着くかと思います。こうした店舗には輸入品が多くあり、外国人にとっては非常にありがたい存在となっています。こうした高級スーパーが増えてきているのは何も上海だけの話ではありません。他の都市にだってたくさん出てきています。今日は広州の例を紹介します。ちょっと変わった現象が出てきているようなのです。

 

 高級スーパーは輸入品が多いと冒頭に書いたばかりですが、広州では中国国産ブランドが増えてきています。特に米、調味料、野菜においては、広東省現地産の比率のほうが高くなっています。高級スーパーでありながら逆行するような動き、しかしこれには理由があります。

 

 そもそも賃料の上昇がスーパーの小型化、高級を促した原因といわれています。とにかく中国は賃料が高い、こうした箱を持っている方の立場がやたらに強い。高級スーパーは賃料を安くするために面積を小さく(まとまった面積を賃借するよりは単位面積あたりは高くなると思います)、利幅を取るために高級品を扱うということですね。その理屈は分かりますし、高級スーパーの粗利率は普通のスーパーよりも高いのですが、しかしながら結局のところ賃料が高いので利益率はそれほど高いわけではないようです。このような状況の中で、輸入品を目当てにする人以外の客層を集めるために中国国産品を多く棚にのせ始めたというのです。例えば中華広場のtasteという店舗では、調味料には海天、李錦記ばかりで、輸入品が見当たらず、シャンプーもP&G(中国産)、ティッシュペーパーも維達や清風といった国産物ばかり。似たような現象が広州の他の高級スーパーでも見られるようになりました。

 

 普通のスーパーが差別化を図るために高級化路線に行くようになり始めた時期が数年前からあったと思うのですが、広州では高級化路線ながら一般層も取り込む動きがみられるようになったというわけですね。わからないようなわかるような。

 

 広州のスーパーまでさすがに見に行けないのですが、実際にそうなのでしょうか。広州駐在の方の情報希望!


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