呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中華民国建国101年慶典

 中華民国建国101年慶典というイベントが東京四谷の東京中華学校で開催され、それに行ってきました。私は小中学校と神戸の華僑学校に通っていたのですが、そこは大陸系の華僑学校でした。子供のことなので大陸系とか台湾系とか関係なく通わせていたのだと思いますし、実際そういう生徒は多くいました。そういうこともあり、台湾系の10月10日の建国を祝うイベントに今まで触れることはほとんどなく、今回たまたま東京にいたこともあり何となく参加してみたいなあという軽い気持ちで参加してきました。校舎内に入ると学校紹介が掲示されていたのですが、ここも神戸の華僑学校と同じく台湾系、大陸系の生徒が一緒になっており、時代を反映してか神戸の華僑学校と同じく日本人の子女も少なからず通っているようです。

 

 建国イベントなので色んな人が建国101年を祝うスピーチをしたわけですが、その中の一人に台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表がいました。実質的には大使に相当することもあり、多くの人から大使と呼ばれていました。さて、この沈大使は尖閣問題のさなかに一度台湾に召喚されたのですが、10月4日に帰任し、5日には文化代表処主催のレセプションに参加、そして今日は建国イベントにも参加しました。中国の程駐日中国大使は横浜で開催された中華人民共和国建国イベントで日本に対する批判的な、場違いなコメントをしたことが話題になりましたが、沈大使は表情がずっとニコニコしていてお人柄がよさそうで、話す内容も領土問題に関して全く触れることなく、極めて友好的な内容に終始したのが非常に対称的でした。とにかくニコニコしてましたから。

 

   

 

 

 沈大使のスピーチも印象に残りましたが、感慨深かったのは中華民国の国歌ですね。子供のころ夏休みは大体親に連れられて台湾に滞在することが多かったのですが、その時しょっちゅう映画を見に行ってました。日本だと映画が始まる前には広告が流れたりしますが、台湾も同じく広告が流れるのですが、国歌も流れていたのです。国歌が流れる間観客は全員起立です。映画館で聞く国歌の印象がものすごく強かったので、今日のイベントで流されたブラスバンドにより演奏された国歌はちょっとイメージは違ったのですが、懐かしく感じました。最近懐メロを聞いてノスタルジックな気分になることが多いのですが、これも同じくノスタルジックな気分になりました。年を取ったのでしょう。さて、普通これで終わるかと思うのですが、中華民国の国歌に続けてなんと日本国歌の君が代が流れたのです!神戸の華僑学校時代には君が代が流れることはなかった(と思う)ので、これにはちょっとした驚きを感じました。お互いを尊重しているという感じがビンビン伝わってきました。いまどき日本の学校でも君が代が流れると起立しないとか歌わないとかで問題になる教員がいる中で、中華学校でお互いの国歌を流す、つまり君が代が流れる、これって本当にお互いをリスペクトしていると思うんですよね。これは見習ってほしいなあと思いました。

 

 ということで、沈大使のニコニコ顔と国歌が非常に印象に残るイベントでした。


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