呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

カルフール中国事業売却の噂

 カルフールの中国事業が売却されるという噂が流れています。そして引き受け手はと噂されています。今のところ正式なコメントは発表されていません。

 

 カルフール中国事業売却に関しては以前にもありました。2009年の時ですが、その時はウォルマートが買収しようとしたのですが、カルフール側から拒否されています。そして今年に入ってからは康師傅集団、中粮集団がカルフールに接触して来たのですが、価格が折り合わなかったそうです。そして、現在は華潤が本命と見られています。商務部(日本の経済産業省に相当)は華潤がカルフール中国事業の引き受け手になることを促したい意向のようですが、これも噂です。

 

 2005年までは中国市場のトップを走っていたカルフールですが、近年はウォルマートや大潤発が台頭し、1位の座から転落し、近年は事業売却されるという話が聞こえるようになってきています。ただし、縮小しているのは中国だけではありません。2006年には韓国撤退、2009年にはロシア撤退、2010年には日本からも撤退、イタリア南部市場撤退、ベルギーで21店舗閉鎖、2011年にはタイ業務を売却、今年に入ってからは6月にギリシャからの撤退を発表しいてます。

 

 事業売却の話が出てくる背景として株式構造の変化によるという見方もあります。カルフールの最大株主はハーレー一族だったのですが、2008年3月以降に株式譲渡が行われ現在はLVMH(CEO個人)、ベルナール・アルノー(フランスの実業家)、米コロニー・キャピタルで組成されたブルーキャピタルが最大株主となっています。ハーレー一族は小売業に集中していましたが、新たな株主はカルフールが世界的に業績が落ちてきている状況を見て、部分的に売却して資金回収し、それをそのほかの投資に振り向けたい意向のようです。

 仮にカルフールの中国事業が売却されるとしても、エリアを区切って売却される可能性が高いようで、中国事業全てが売却される可能性は低いとの見方があります。あるいは個人的には持分の一部譲渡もありかと思います。

 

 主な外資スーパーの売上高推移を見ていきます。

 

 

 

 店舗数は年末時点のものですので、新店舗出店時期や閉店した店舗の時期がいつだったかという要因は無視しています。どこも売り上げは増えていますが、店舗当たりですとテスコ以外は落ち込んでいますねえ。テスコも最近は業績があまりよくないという声が聞こえてきていますが。それにしても大潤発の数字は突出してますねえ。ウォルマートちょっとしんどいかも。どうしてもカタカナ銘柄のカルフールやウォルマートに目が行きがちかと思いますが、大潤発はもっと注目され、そして研究されるべき会社なのではないかと思います。


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