呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

甘やかしすぎですよね

 中国の新学期は9月から。9月から大学生になる若者がいろいろと買い揃え始める頃です。新聞でこんな記事を見つけました。『女子大生が「アップル三点セット」を欲しがり母親が怒りの涙を流す』というような見出しです。内容は大学入学に備えて買い物をしていたところ、娘がIphon4S、Ipad3、Macパソコンをねだったところ(しかもどれもこれもスペックが一番高いやつ)、母親がしぶったところ娘が「買ってくれなきゃ大学で恥ずかしい思いをする」などと言い母親を放ったらかしにして立ち去ってしまったという話です。「何様じゃあああああ」と私でなくても口に出してしまった人もいるのではないでしょうか。まあ、大学入学のお祝いなので一つくらいは買ってあげてもいいでしょうが、これ最高のスペックのものを三つもそろえると2万元を超えてしまうのですよね。2万元て。。。甘やかしてはいけません。

 

 そういえば最近楽器店でお話を聞く機会があったのですが、そこで聞いたのが、例えば音楽に興味を持った若者がいたとします。「あのギターが欲しいなあ、よし、バイトしてお金を貯めて手に入れるぞ!」。これが日本の若者。中国の若者は「親に買ってもらうもん」だそうです。アップル三点セットと同じですね。バイトしてためたお金で欲しいものを買う、そうすることでよりありがたみがわかるはずです。日本だと高い買い物であれば全額貯めるのは難しくても、少しくらいはためるでしょう。バイクを買う時に私もお金を貯めたものです(少し助けてもらいましたが)。消費という観点からはありがたい話なのでしょうが、道徳的にはなんだかなあと感じます。何の苦労もなく何でも買いそろえてもらうのが当たり前の感覚って問題ですよね。これを当然と思う若者がこれからもどんどん出てくるでしょう。聞くところによると「80後」よりも「90後」の方が全然扱いにくいそうです。「90後」の一番年長者が22歳、ということは「90後」の大卒の新入社員がこれからどんどん社会に出てきます。消費してもらうという意味では「90後」はなかなか魅力的でしょうが、働いてもらうという意味では企業は結構苦労するのではないでしょうか。


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