呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

京の賃金トップの業種は不動産ディベロッパー

 北京の今年の給与指導ラインが発表されました。この指導ラインは北京の17の業種の生産経営が正常で、利益能力が良好な企業の2011年の販売収入、従業人員労働報酬等のデータに基づいて整理したものです。

 

 

 多くの業種で賃金が上昇していますが、不動産ディベロッパーが相変わらずのトップで、平均月給は102,191元、年収で10万元を超えている唯一の業種です。これはスーパー小売業の3.67万元の3倍近くになります。スーパーの場合は配置されている部署によっては給料が安いでしょうし、不動産ディベロッパーはオフィスワーカーが多いでしょうからこういった差につながるのでしょう。上位の業種を見ると出版が2位で、ネット関係が3位となってます。出版って結構いいんですね。小売業は平均賃金に対して一人当たり売上額が大きい、つまりコスパがよいとも指摘されています。票を見ると確かにそうなりますね。しかし、この指導ラインというのも困ったものですねえ。構成力があるわけではないのですが、こんなものがお上から出されるとこれにかこつけて昇給を言ってくる人がいるに決まってます。企業の自主判断に影響するという意味で、個人的には好きになれない指標です。まあ、企業からすると「自分たちでちゃんと考えて決めるから放っておいてください。私たちも大人なので自分のことは自分で決めます。大きなお世話です。」といったところでしょう。

 

 ところで、平均給与のトップ業種は不動産ディベロッパーなのですが、なんだかんだ言ってたくさん給与を出せるということは調子は悪くないのでしょう。不動産バブルがはじけると言い続けている人がいますが、上海で10年ほどいますがこの間に不動産バブルがはじけるなどということはさんざん聞いてきました。確かにやばいと思ったこともありますが、なんだかんだ言って戻してきています。今となっては不動産バブル崩壊というのは狼少年的な感じがします。でもいつかは不動産市場も落ち着くので、その落ち着き方がちょっと下げ幅の大きいものだったりすると「私が言っていた通り不動産バブルは崩壊したでしょ」という人も出てくるんでしょうねえ。何年も言い続けてればそりゃあそのうち当たるときも来るでしょう。時期をピタリと当てるとすごいと思いますが、そんな人はなかなかいないでしょう。そういう意味でそういった発言は「読み物」として面白くは読ませてもらってます。まあ、私はマクロの研究家でもないのでこの手の予想を聞かれても困るのですが、感覚的にはやっぱり狼少年的な印象がぬぐえないですねえ。


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