呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

好きになれない広告

 上海にはたくさんのコンサルティング会社があり、純粋な日系もあれば日系企業向けにアピールする地場系のコンサルティング会社もあります。純粋な日系はいいのですが、日系企業向けにアピールする地場系のコンサルティング会社の広告で気になるケースがあります。広告は一般的には提供するサービス内容を紹介するものです。例えば私の会社の場合だと中国投資コンサルティング(進出・撤退・企業再編)、中国制度コンサルティング(法務・税務・税関・外貨管理等)、市場調査、リサーチ、経営コンサルティング、といった内容になります。まあ、これが普通なんだと思います。ところが日系企業向けにアピールする地場系の会社だとときおり「人脈」をアピールしたり、過去にサービス提供した具体的な社名を数多く羅列するケースが見られます。

 まず、「人脈」ですが、以前にも何度かこのブログ書いたことがありますが、そもそも「人脈」を過度にアピールするということ自体が非常に胡散臭いです。しかも往々にして大した人脈でもありません。せいぜい窓口の人を知っているというレベルでありながら「人脈あり!」とアピールしています。本当にこういうのは勘弁してもらいたいですし、こういうのに引っかかる人も中にはいるかと思うと本当に本当に勘弁願いたいところです。

 次に、過去にサービス提供した具体的な社名を数多く羅列するケースですが、まずそもそも具体的な社名を出すに当たっては先方に了解を取っておくべきことだと思うのですが、そもそもそれをやっていないケースがあります。中国地場系のコンサルティング会社にそういうのが多いです。それと、社名をあげていたとしても実際のところは間にどこかの会社が入っていて、要するに下請的に受けただけで、ダイレクトに契約していないケースが多いと思います。そのため、名前を挙げられている会社はそもそもなんで広告に自社名が入っているのか理解できないケースもあるかと思います。このあたり、地場系のコンサルティング会社はお行儀がよろしくないです。

 二つ書きましたけど、やっぱり私と指摘になるのは「人脈」の部分ですね。確かに中国では「人脈」が日本以上に大事であるというのは間違いないと思うのですが、だからと言ってやたらと「人脈」ばかりアピールするというのは、業務を進めるという本質からするとゆがんだ方法なのではないかと思うのです。まずは正攻法で進め、うまく進まない場合に「人脈」、これはOKです。正攻法で進めようとせず「人脈」を活用して何とかする、これはダメですよね。でもこれをアピールする輩が多いという印象がどうしてもあります。上海でこんな状況ですが、日本だともっと胡散臭いのが多いと言います。「人脈」のアピールの仕方でその会社のレベルというか、ちゃんとしているかどうかというのがわかると思いますよ。ご参考まで。


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