呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

華潤万家が3060万元で杭州地下鉄駅構内でコンビニ経営権を落札

 高級スーパー「Ole’」を運営している年商827億元の華潤万家が今年10月に杭州地下鉄駅構内にコンビニを出店することになりました。この出店は入札形式で行われたのですが、地下鉄駅31駅のうち出店するのが29駅、経営期間は5年、落札金額は3060万元で、これは二位の2284万元を大きく上回る落札価格でした。そもそも華潤万家は寧波でコンビニを11店舗有し、全国では210店を有しているにすぎず、また杭州ではコンビニを出店していないため、ここが落札したというのが同業者にとってかなり意外だったようです。

 そして今この3060万元が高すぎやしないかというのが話題になっています。落札価格と今度地下鉄駅構内に出店する店舗総面積をベースに考えてみます。店舗の平均面積は15-18㎡、総面積は453㎡になります。3060万元で5年の経営権を取得したことから、1日あたりの賃料は37元/㎡に引き直すことができます。37元という水準は全然安くないです、というかとても高いです。杭州の地下鉄駅構内の店舗の賃料が最も高いところで22元/㎡、その次が13元/㎡、安いところだと4-5元/㎡のところもあります。上海、北京、広州の地下鉄駅構内の平均賃料は25元/㎡以上で、毎年5%以上のスピードで上がっていると言われており、広州の最もにぎわっている店舗だと50-66元/㎡のところもあるようです。しかしながら、杭州では一般的なコンビニだと16-18元/㎡で十分高い方に入ることから、37元/㎡という金額はやはりかなり高い水準だと言えるでしょう。

 人件費の上昇も結構取りざたされていますが、忘れてならないのは賃料です。今回は入札という形式ですが、一般的な事例でいえばオフィス、あるいは住居についても賃料の上げ方が普通じゃありません。公開時期にいきなり30%アーップ!などと言われることも日常茶飯事です。そのためか、オフィスも人もしょっちゅう引越ししている印象があります。飲食店なんかもまともに利益を上げることのできているのは1割程度との報道も見かけました。なんか大家のために働いているような気分になります。このあたりの持つ者の立場がやたらと強いという構造は国情を反映しているものなのでしょうが、やはり何とかしてもらいたいものですね。


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