呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国B2Cビジネス

 6月18日に東京で中国B2Cビジネスに関するセミナーをコチコンサルティング様と共催しました。以前にも同じような題材でセミナーを開催したことがあり、また、その少し前にたまたま他社で中国B2Cに関するセミナーがありましたので、参考にしようと思って受講しました。聞いていて非常に面白かったです。その時に思ったことです。

 結局のところ中国B2Cビジネスに関するセミナーの内容は大同小異で、そのセミナーがよかったかどうかはほとんどセミナーの話し手の話し方が上手かどうかで決まってしまってるのではないかと。だいたいセミナーの中で指摘するポイントというのは、

(1) 日中のマーケットの違い(過去の成功体験に縛られ過ぎ)
 ・日本と同じやり方ではだめ
 ・日本の消費者と中国の消費者は違う
 ・日本で受け入れられる商品は必ずしも中国で受け入れられる商品とは限らない
 ・スピードが大事
 ・世界中のプレーヤーが戦っているマーケット
 ・中国では広告宣伝費を惜しみなく使う企業が多い
(2) 現地への権限移譲が必要

 人によっては他にも指摘するポイントがあるかと思いますが、だいたいこんなところかと思います。現地にいる人にとってはまさに現場の人なので(1)の内容はどれもこれもがわかっている話なので、新たに覚えてもらうような話もなく、ソリューション気味の話をしても今度は現地では決められないというように(2)で引っかかってしまうというスパイラルに陥っているように思います。日本でこれから中国に進出しようとしている企業あたりだとそのあたりはもっとはっきりしており、既に中国に進出している企業よりも(1)と(2)に対する考え方はかなりガチガチで、社内の進出派にとってもこれを切り崩すのはかなり至難の業のようです。もちろんすべての企業というわけではありませんが。

 結局、海外ビジネスでは現地化が大事と言いながら、いつまでたっても日本国内の固定観念に縛られたり、現地への権限移譲できていないということは、それだけそれらが日本企業にとっては難しい問題なのだとも言えるでしょう。例えるならば労務問題がいつまでたってもなくならないように、B2Cビジネスにおける上に書いたような悩みもなくならないのではないかと。といつまでもぼやいていてもしょうがないので、何かのきっかけで化けてくれないかなあと思います。もちろんすべての企業で一気に変わることなどというのは非現実的な話なので、流れとして徐々に変わっていってくれないかなあと思います。そういう意味ではコンサルティング会社たるものはわかっているけれども上に書いた(1)と(2)の問題をいつまでも言い続けていかなければならないのではないかと思ったのであります。


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