呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

環境サービス業に注目

 中国環境保護産業協会の韓偉副会長がメディアに対して中国の環境保護産業に関するコメントを行っています。本日はこれに関する記事を紹介したいと思います。

 2011年の中国環境保護産業の生産額は約1兆1000億元に達し、そのうち環境サービス産業の比率が15%程度とのことです。一方で、西側先進諸国ではこの比率が50%に達しているそうです。環境保護産業には主に二種類あり、一つが環境保護関連製品の製造、もう一つがそれらに関連するサービス業になります。現在では環境保護機械製造を行う工業園区は非常に多くあるのですが、環境サービス業は明らかに不足しています。これは西側先進国の数値と比べると明らかですね。

 環境サービスは主に政府が購入しているのが現状で、環境保護の計画、評価及び環境保護事件の調査、処理も政府が行っています。将来的には企業が工場汚水処理の設備を購入するだけでなくそのオペレーションサービスも購入していくようになることが期待されています。流れとしてはそうでしょう。私自身も数年前にそのようなプロジェクトに関する調査依頼を受けて実際に調査を行ったことがあります。

 最近国内初の環境サービス産業集積エリアが仏山師南海区で立ち上がり、20社余りの企業が進出しました。このうちの企業の一つである広東長天思源環保化技有限公司は汚水のオンラインモニタリングを行う会社です。同社の総経理によりますと、汚染企業は最初のころはモニタリング設備を購入したがらなかったのですが、政府が全額補助を与えるようになってから購入するようになったそうです。まだまだ自分でお金を払ってまで買うという意識には至ってないというのがうかがえます。まあ、補助が出るのであれば買ってみてもいいかといったところなのかもしれません。また、もう一社の広東長天思源環保科技有限公司という会社は最近日本の大和化学工業株式会社、早稲田信息諮詢(仏山)有限公司(早稲田大学と縁はあるようですが、内資企業っぽいです)が合弁でR&D、オンラインモニタリングシステムの精算、有機廃棄処理、そして活性炭再生センターの建設を行う合弁会社を設立しました。大和化学の方によりますと、この二つもの中国では初めての試みとのことです。

 中国の環境ビジネスが話題になってからそれなりに久しいにもかかわらず、初めての試みのものがあるということで、まだまだ入り込んでいないものもありそうです。そういう意味では今後のビジネスチャンスここにありといえるでしょう。


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