呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

解雇を希望する労働者

 「怠工以求被解雇」といういい方があります。日本人であっても学校で漢文を勉強をしたことがあれば意味は大体わかるのではないかと思いますが、「怠業(サボタージュ)することで解雇されることを求める」というような意味です。東莞の工場で解雇されることを希望する労働者が「怠工以求被解雇」を実践しています。首になりたいのであれば自分から辞めればいいのですが、中国の《労働契約法》では労働者から退職を申し出た場合は経済補償金が支給されず、逆に会社側からに解雇であれば会社都合ということで経済補償金が支給されます。そのため、懲戒的な解雇に至らない程度にサボり会社から解雇通知を待つという行動をとる労働者が出てきたというわけです。なぜこのような行動をとるかというと、計器の悪い工場だと残業もなくなることから毎月の収入が減少してしまいます。やめて他の工場に行ってもいいのですが、普通にやめると何ももらえないのでもらえるものはもらってやめようということに起因する行動です。しかしここまで計画的にやられるとたまったものではありません。オフィスワークしている中国人の解雇でももめる話はよく聞きますが、工場でこんなことされると大変です。こんなことを一人でするはずもなく、集団でやるでしょうから納期に影響しますしね。工場は本当に大変だと思います。

 全然《労働契約法》に従わないで、厳しい労働環境で労働者を管理しつつワークさせている工場もたくさんあると思います。地場系や台湾系や香港系でそういう工場が少なからずあるイメージがあるのですが、是非その秘訣を聞いてみたいものです。


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