呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国のコンサートチケットは高い!!

 中国のコンサートチケットは高い印象があります。ちょっと中華圏の有名どころを見てみましょう。

 まずはアジアナンバーワン男性歌手といってもいいでしょう。台湾のJayこと周傑倫が7月1-3日の3daysで上海メルセデスベンツアリーナでコンサートをを開催します。チケットはすでにすべて売り来てますが、価格を見ていきますと最も安いチケットが580元(約9,800円)、そして880元(約14,800円)、1080元(約18,000円)、1580元(約26,600円)、2080元(約35,000円)、めちゃめちゃ高いと思いません?

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 次もまた台湾人歌手、キロロの曲をカバーしているので、今日くらいは聞いた人は多いと思います、劉若英です。歌だけでなくドラマにもよく出ています。買おうと思っていたのですが、やはりチケットが高い!最も安いのが380元(約6400)、続いて680元(約11,400円)、880元(約14,800円)、1280元(約21,500円)、1580元(約26,600円)。これを見る限り残っているのは最も高いチケットだけ。購入断念。  

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 そして次も台湾人歌手、活動拠点からして香港カテゴリーのほうがいいかもしれません、周華健です。280元(約4,700円)、380元(約6,400円)、580元(約9,800円)、680元(約11,400円)、880元(約14,800円)、1280元(約21,500円)、上の二人と比べると低めの設定になっていますが、それでも決して安くありません。

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 ちなみに私が昨年日本武道館でいったデフ・レパードのコンサート、一番高い席だったのですがそれでも13,000円でした。来月カルチャークラブが東京と大阪にやってくるのですが、大阪のチケットは15,000円と25,000円の2種類。この辺でようやく追いつく感じでしょうか。全盛期の時代が異なるアーティストたちのチケット価格ですが、比較するとわかるいやすいのではないでしょうか。

 

 さて、これだけ高いコンサートチケット、やはり諸外国よりも高いといわれています。一線都市といわれる北京、上海、広州、深圳の人でもさすがに高いと感じてるのではないかと思いますが、二・三線都市の人からするとなおさら高く感じるに違いないでしょう。この分野のマーケットが成熟しているところだと、出演者の出演費用は総費用の50%以内と言われており、これに対して中国では75%にもなるようです。出演費用が高ければチケット代が高くなる、当たり前といえば当たり前です。中国での出演費用が高くなるのはなぜか?アーティストのギャラがほとんどチケット収入に賄われるからでしょう。例えば、日本でコンサートを開催する場合、会場内(会場外の場合もあります)でグッズが販売されますが、この収入はかなりばかになりません。CDだって売れます。これに対して、中国だとCDは海賊版が横行しており、そもそも正規版を見る機会すらほとんどありません。また、コンサート会場でもグッズ売り場って多分ないんじゃないでしょうか?少なくとも昨年上海でjolinこと蔡依琳のコンサートに行った時には会場内も会場外もグッズ売り場は見かけませんでした。代わりに見かけたのは海賊版グッズばかり。つまり、基本的にグッズ収入は見込めないということになります。アーティストからするとグッズ収入が見込めない以上、チケット代に転嫁せざるを得ない、それゆえの高額チケットということになるのでしょう。ということは、CDの海賊版が撲滅されたり、グッズの海賊版が撲滅されたりしない限り、ある程度適正な価格になるのは難しいでしょうk。しかし、海賊版を完全撲滅するにはおそらくまだまだ時間がかかるでしょうし、CDなんていまではネットからのダウンロードでスマートフォンに落とし込んでいる人が多いと思いますが、それも無料でダウンロードできるものがまだまだたくさんあります。こんな環境なので、コンサートのチケット代はまだまだしばらく紹介したような高い料金のまま変わることはないでしょうし、これがスタンダードになってしまっているので、グッズ等で稼げるようになる時代が来たしても、チケット代はあまり変わらないかもしれないですね。


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