呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

2016年中国ベビー商品ビッグデータ報告

 一人っ子政策が解禁されて、果たして今後ベビー市場がどれだけにぎやかになっていくのか、いやいや、成熟してしまった地域ではあえて二人目を産もうとしない夫婦も増えているので、期待するほど増えないのではないか、いろんな見方があります。21世紀経済研究院とネット販売の京東が共同で《2016中国ベビー商品消費趨勢報告》なるものを発表しましたので、この内容を見ていきましょう。

 

 この報告によると、一人っ子政策解禁により経済成長率は0.5%程度引き上げられ、毎年新たに300億元のベビー関連消費が生まれる、ベビー商品市場が年間平均13%伸びると予測しています。

 

1.ネットショッピングユーザーの多くは若い女性

 ベビー商品を購入する人は、女性、若い、夜更かし、ケータイを手放せない、販促を通じて買いだめ、商品コメントに注目する傾向があるとのことです。一線都市ではベビー商品ユーザーの71.05%が女性、六線都市ではこれが79.5%にまで跳ね上がります。商品の性質上女性のほうが多いのは理解できます。また、8割の発注がモバイル端末を通じてです。これはほかのカテゴリーと比べて10ポイントほど高いとのこと。

 下図を見るとネットショッピングする時間帯は男性も女性も傾向としては変わりませんが、日中は女性ユーザーのほうが上回り、夜になると男性のほうが上回っています。夜の10時がピークとなっていますが、会社が終わって家に帰ってほっと一息つくのがこのころなのでしょう。

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2.コメント注目及び販促

 商品に対するコメントが気になる人がベビー商品の場合一般商品よりも比率が高くなっています。また、販促に対しても他カテゴリーよりも敏感だという結果が出ています。

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(左:全商品分類、右:ベビー商品)

 

3.購入商品

 下図は一線都市から六線都市までに購入商品を比率で分類したものです。一線都市では水色の家庭教育・育児の図書の比率が高く、都市ランクが下がるにつれこの比率も下がっていってます。これに対して、青色は粉ミルクなのですが、都市ランクが下がるにつれて比率が上がっていってます。職に対する比率が高いという点で、エンゲル係数に似ているように思います。それ以外だとエメラルドグリーンのベビー服の割合が都市ランクが下がっていくほど高くなっているのが目立ちます。

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 粉ミルクの販売額(下グラフ)を見ますと、四線として最も高くなっています。六線都市は低くなっていますが、これは消費金額レベルが少ないことによるものかと思います。

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 省全体で見た場合、ベビー商品の一人当たり消費が最も高いのが広東省。このあとに江蘇、遼寧、福建、湖北、浙江、山東、四川と続きます。二線都市だけを抜き出しますと四川省が最も強く、都市でいうと成都の消費が強いです。内陸の雄ですね。

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 果たして、一人っ子政策解禁により市場がどこまで拡大してい行くのか。市場がどこまで広がるかはもちろん大事なのですが、とにかく土地が広大な中国、都市ごとの研究も必要ですね。


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