呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国航空会社の正常フライトランキング

 中国国内出張をある程度経験している人であれば中国の飛行機がなかなか時間通りに飛ばないという思いをしたことがない人はいないと思います。飛行機も増えましたからねえ。2011年から2015年のいわゆる十二五期間において航空会社数が43社から54社に増加、飛行機台数は1597機から2645機まで増加、フライト数量は297.5万から427.9万と43.8%増加、そしておそらく一番の関心事である平均フライト正常率の数値が71.75%となっています。逆に言えば約3割のフライトが正常でない、つまり時間通りに飛ばないということです。単に遅れるのならまだしも、中国の場合は機内で何時間も待たされるケースがあるよね。個人的にも機内で待たされて出発までの間に一本映画を見終わったことがあります。その他の思い出としては出発前に食事が出てきて、これは長丁場にになりそうだと思ったらまだ食事中の人がいるにもかかわらず急に出発し始めたことがあります。あまりにも急だったので飛行機の傾きとともにスープをこぼしてしまってる人がいました。油断大敵です。当日絶対に遅れると予想して、遠隔地に行くときはよく前日入りしたものです。中国ビジネスは商売相手との交渉も大変ですが、ぎりぎりにスケジューリングしてしまった場合、交渉の現場に時間通りにつくことすら大変ですね。中国国内出張のスケジュール管理の難しさがここにあります。私も市場調査案検討で地方に出張するとき何度も泣かされています。最近では新幹線という手段も出てきましたが、やはりある程度距離のあるところだと飛行機を頼らざるを得ないでしょう。

 

 2015年5月から2016年4月までの1年間で、主な航空会社のフライト正常率のトップ3は山東航空77.57%、四川航空75.68%、中国国際航空75.30%となってます。フライト数量とフライト正常率の表を見てみましょう。フライト数は南方航空と東方航空が圧倒的に多く、フライト正常率はいずれも7割強です。7割を切っている航空会社は深圳航空と厦門航空です。どこも7割前後と似たり寄ったりとはいえ、確率論としてこの2社は避けたほうがよさそうです。

 

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 2015年5月から2016年4月までの1年かの飛行機の発着数トップ10の空港のうち、フライト正常率のトップ3は昆明長水、西安咸陽、重慶江北となってます。地方ほどきっとフライト正常率が低いだろうと思っていましたが、ちょっと違う結果が出ています。ちなみに上海虹橋は77.84%、上海浦東は66.86%で、同じ上海でも10ポイント以上も違います。できるだけ虹橋を使うに限りますね。

 

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 さて、飛行機が遅れる原因として5つの理由が挙げられています。その占める比率で見ますと天候要因34.35%、フライト流量コントロール要因26.52%、会社要因19.16%、軍事活動要因13.53%、その他要因6.44%となっています。

 

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 この1年間の推移を見ますと、フライト流量コントロール要因が減少し、それに代わって天候要因が上昇しています。それにしても軍事活動要因が13%強もあるのですね。あまり空港のアナウンスでは聞いたことがないのですが、アナウンスしないのかな?

 

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 さて、航空会社ごとの天候要因でみない、フライト流量コントロール要因でもない、軍事活動要因でもない、その他要因でもない、会社要因によるフライト遅延について見ていきましょう。トップ10ランキングとなっているので、会社要員による遅延の比率が少ないのが上位に来ています。南方航空や東方航空はそもそもの便数が多いことから、絶対数は大きいですが、それでも上位に入っています。そして、比率で見た場合山東航空がトップです。一度も乗ったことがない航空会社なので、ここがいいのか悪いのかはコメントしづらいところです。

 

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 以上のように、中国のどの航空会社が比較的遅れないか、あるいはどの空港が遅れないかご紹介しましたが、基本的には自分のスケジュールがあってそれに合わせてフライトを予約するので、そうそうえり好みもできないと思いますが、ビジネスマンにとってはそれなりに貴重な情報かと思いますので、ご参考いただければと思います。


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