呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

外資系企業の初任給の伸び幅と離職率が高すぎ

 中欧博尔捷という会社が発表したところによりますと、2012年の大学卒業生数が過去最大の700万人を突破するそうです。そして調査対象の1079社の企業のうち、83%の企業が新卒の採用を選択し、また大学生全体の初任給の伸び率も15-20%に達しているということです。

 

 2011年の新卒の平均初任給は2010年と比べて10-15%伸び、2012年については次のような感じとなっています。

 大科:2212元(+18%)

 本科:3059元(+15%)

 修士:4699元(+15%)

 博士:8650元(+20%)

 これは全国の大学生の平均なので、地方によってはこの金額は大きく変わってくると思います。

 

 上海について見ていきましょう。とある調査会社が2011年の上海の外資企業の給与状況について調べたところ、2011年の新卒の初任給の伸び幅は大きく、2010年と比べて17.25%も伸びています。そのうち、本科生の初任給が前年の2864元から3358元にまで上がっています。コストがこれだけ上がってもちゃんと仕事してくれてちゃんと続けてくれればいいのですが、気になるのが離職率です。離職率のトップ3は広告(47%)、医薬(44%)とインターネット業界(41%)です。募集の不足率が高い業界はインターネット(42%)、物流(35%)、販売会社(35%)となっています。しかしトップ3だけ抜き出しているとはいえ離職率がとにかく高い!トップ3はいずれも40%以上です。ちょっとありえないですねえ。いくら転職が多いと言ってもこれはちょっと。転職が多いのは今に始まったことではなく、ずっと以前からあった問題であり、それをなんとかしようと多くの会社が悪戦苦闘してきていますが、それでもなおこの結果を見ると、かなり能力の高い人間を雇用し続けるか、離職率が高いのを全体に組織を組む方向に行かざるを得ないように思います。あくまで理論ではありますが。まあ日本でも外資系企業の離職率は一般企業よりも高そうなイメージがありますが、上海でも同じということなんでしょうか。


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