呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の美術品オークション市場

 中国の美術品はは世界の美術品の33%を占めてトップの位置にあり、知られざる美術大国といえます。中国の美術品取引はオークションが中核ですが、その取扱額もまた世界一です。取扱高も年々急増しており、2010年には572億元(約6,900億円)にも達しています。これは前年の倍以上であり、美術品購入を投資とみなした場合、他のどの分野の投資よりも大きな伸びを示しているといえます。このあたりの動きは日本のバブル時代にも同じような動きがあったのでしょうか。当時の日本では美術品の価値がどこまでわかっているのかわからないような天文学的数字の金額で取引されていたことを思い起こす人は少なくないでしょう。下図は美術品のオークションの取扱高を示す棒グラフです。

 

          (単位:百万元)

 

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                   (出所:雅昌芸術市場監測中心)

 

 2011年はこの美術品オークションの取引額が700億元に達し、美術品全体の市場規模は3600億元に達することが見込まれています。中国のオークションは落札率が平均77%程度と非常に高く、中には100%落札するようなオークションもあります。これって出品者からすると落札される期待感が大きい反面、落札しなかったらかなり格好悪いかもしれないですね。一度美術品オークションの熱気を体感すべく見に行こうと思ったことがあるのですが、中に入るだけで保証金5万元が必要ということで泣く泣くあきらめました。

 

 中国への美術品の持ち込みは輸入税がかなり高額になるため、それを避けるために香港で扱われるのも少なくないようですが、これだけ美術品オークションが盛り上がっているのならばビジネスとしてこれにあやかってもいいのではないかと思います。海外品にもうひとつの難点は本国のみで知名度が高いレベルの美術品だと中国での知名度はほぼ皆無なので、どこまで見向きしてもらえるかが不安だという点です。とはいうものの、これだけ美術品オークションが盛り上がっているのであればこれをうまく活用する方向で考えてもいいのではないかと思います。そういうお話があれば是非やってみたいと思います!

 

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