呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

ずっと前から胡散臭いと思っていたんですよ

  服飾卸社長ら、82億円詐取容疑 大阪地検、再逮捕(10/24) 

 服飾卸売会社「U.F.O.」なる会社の女社長 谷絹子に関する記事です。このおばさんに は2回ほどあったことがあります。一回目はどこかの食事会で、2回目はこのおばさんの上海法人について調べていたときです。1回目にあったときにはすでに胡散臭さを感じていたので特に近寄ることもなく、2回目のときは「会った」というよりも「見ただけ」といった感じでした。

 さて、詐欺容疑で再逮捕されたということですが、一回目の逮捕は民事再生法違反によるものです。中国ビジネスでいか にも成功したかのような振る舞い、言動をし続けてきたおばさんで、本屋に行けばやれ虎の巻だといった本が売られていました。「私は中国ビ ジネスですごいんです!」というのが売りだったと思うのですが、それよりも昭和のころから取引を粉飾していたそうで、20年以上粉飾し続けてきた事実のほうが私としてはよっぽどすごいと思います。よくこれだけの期間ごまかし続けることが できたなあと。

 さてこのおばさん、結構マスコミにももてはやされていました。本の出版もそうですし、私 は見たことがないのですがテレビにも出ていたようです。ずっと胡散臭いと思っていたんですよ、おのおばさん。一番最初に胡散臭いと思った のはこのおばさんの本を立ち読みしたときです。本とはいえ初めてのこのおばさんとの接点ですが、すぐに胡散臭いと感じました。その本とい えば私にとっては時代遅れの内容に終始し、必要以上に中国ビジネスのリスクをあおるものとしか思えませんでした。そしてやたらと「人脈」 なるキーワードが目に付いたように思います。もうやめましょうよ、今更人脈なんて。こういうのって日本にいる人だとごまかされてしまうん ですかねえ。私の印象では、中国在住の日本人からはこのおばさんに対する評価は全く高くなく、むしろ日本にいる日本人からの評価が高かっ たように思います。日本にいるとこのおばさんに虚言に近い言動を真に受けてしまうのでしょうが、現実を知っている中国在住日本人からの受 けは全くといっていいほどなかったと思います。全くは言い過ぎかもしれませんが、多くがそうだったでしょう。

 今日もあるお客さんと話していたのですが、中国側の人脈を期待して合弁会社を設立したも のの、期待したほどのものはなく、どちらかというと大風呂敷を広げていただけのようだったというものでした。このおばさんと同じですよ ね。基本的にこのような人脈を売りにする人ってものすごく胡散臭く感じるのです。あたかも人脈で何とでもなるといわんばかりなのがとにか く胡散臭いのです。そりゃあ人脈はないよりあるほうがいいですし、それのおかげで物事がスムーズに進むことは確かにあります。確かにそう なのですが、あたかも人脈さえあれば黒でも白にできるといわんばかりの論調は本当に勘弁してほしいと思います。グレーを白にするというの は何とかなる部分もあるかと思うのですが、黒はやっぱり黒で白にはならないし、しちゃいけないと思うのです。繰り返しますが、人脈はない よりもあるほうがいいに決まってます。だからといってそれに期待しすぎてはいけないということです。もう一つ付け加えますと、そもそもそ の人脈って本当なのかという疑いを持ってもいいでしょう。私はどこどこの役所の人を知っている、というのはよく聞きますが、どの程度のポ ジションの人を知っているのか、私は政府の上の人を知っている、本当によく知っているのか?単に一度名刺交換をしただけで、相手からぜん ぜん覚えられていないレベルの関係なのではないか。

 日本には今でもこういった人脈を売りにした中国ビジネスコンサルタントが多いと聞きま す。やめてほしいですねえ。特に日本にいる皆さんにはこういう怪しげなのには気をつけましょう。


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