呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

進出前・進出・進出後

 中国ビジネスへの進出にもいろんなスキームがありますが、ここでは中国に子会社を設立することを例にして説明したいと思います。

 

 進出前・進出・進出後、この3つのうちどれが一番大事かと思いますか。ここでいう進出というのは会社を設立する手続きのことを言います。私の考えでは進出前>進出後>進出という順番になります。しかしながら、どうもこの順番どおりになっていないケースが多いように思います。

 

 進出する前にまず中国市場はどうなっているのか、マーケットはあるのか、自分のやろうとしていることは中国の現行の制度の中でできるのか、どんなスキームがベストか、これらがクリアできたとしてどのようなビジョンでビジネスを展望していくか、これが進出前にやるべきことです。進出後は進出前に調べあげたこと、それを元に練り上げた計画を実行していきます。この二つは大事ですよね。しかしながら、私の中で優先順位が最も低い「進出」が最重要テーマになっているケースが非常に多いです。中国で会社を設立するのは大変だ、こんな大変なことは簡単じゃない、といった考え方ですね。確かに会社を設立するというのは面倒な手続きです。特殊な業界ではさらに面倒です。まして日本ではなくて中国という外国で設立するわけですから。そしてそれをやたらとあおる人がいるのも事実なんですよね。でもやっぱり進出前が一番大事だと思うんです。進出前にするべきことをしておくことによって、そもそも会社を設立しないという結論に達することもあるでしょうし、事前に調べておくことによって設立後には業務をスムーズに立ち上げることができるともいえます。会社の設立でいっぱいいっぱいで、いざ会社ができたとたん自分のイメージしていたことができないというケースを見たことがあります。あるいは会社ができたはいいものの、進出前の詰めが甘いため、進出後にすべきことが見えていないというケースも見られます。これ結構多そうですね。進出前からお金はかけられない、外部になんて頼めないというのであれば自社でそれに代わるだけのことをやらないとだめです。こうした事前調査をないがしろにして、会社の設立だけに気合をやたらと入れていざ事業を始めたところ「?」マーク連発、今後のビジョンも「?」、結局うまくいかず出てくる言葉は、「中国は難しい」、中国が難しいのは否定しませんが、事前にやるべきことをやった上での言葉ならまだしも、そうじゃないんですよねえ。これってバクチ的な行動ともいえると思うんです。いまどき競馬で一生懸命研究して馬券を買う人はたくさんいますし、パチンコやパチスロでも研究してから打つ人も多いです。これらを研究することはあっても中国ビジネスにおける事前調査が軽んじられている傾向に非常に歯がゆさを感じます。そんな簡単な世界じゃないので、なおさら事前調査に重きを置く必要があると思うんですよね。これができてない会社って意外と多いと思いませんか?


メルマガで最新情報をお届けします
「呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記」の新着記事をメールにてお届けします。今の中国ビジネスの実態をお伝えしております。
メールアドレス *
* 必須項目