呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

2011中国企業トップ500

 中国企業聨合会、中国企業家協会が2011中国企業トップ500を発表しました。トップ3は中国石油化工集団公司、中国石油天然気集団公司、国家電網公司でいずれも資源・エネルギー系です。トップ500のうち、国有企業と国有企業が株式支配している企業が63%を占めており、これらの企業が営業収入の85%、実現利益の84%、納付税金の91.6%を占めているように、圧倒的な地位にあります。個人的にはこういった資源・エネルギー系や国有企業のような保護されている企業がランク入りすることはそれほど評価しません。やっぱり民間企業にがんばってもらわないと。ちなみに民間企業は前年比6社増えて281社でした。  

1.規模の拡大 

 トップ500企業の営業収入は36.3兆元(前年比+31.6%)、資産総額108.1兆元(前年比+18.4%)に達しており、納税額が100億元を超える企業が49社(前年比+5社)、納税額が1000億元を超えるのが2社あります。規模がどんどん拡大しています。

 

2.研究開発投入

 研究開発投入の平均値が71649.6万元と前年比30%近く伸びています。技術的に日本より劣っているという安心感を持つ人は少なくないかと思いますが、中国企業も研究開発に対する意識は捨てたものではないですね。

 

 3.東部地区が優勢

 ランク入りしている企業はやはり東部地区が多く、浙江、山東、江蘇、北京、上海、河北、広東、天津、福建の合計で368社で73.6%も占めています。

 

4.産業分布

 全76業種のうち36業種(前年と同じ)が47.37%を占めていますが、この数値は安定しているとのことです。そして、これは大きく4つの分類に分かれます。

第1類
農林牧漁業(1社)

第2類
採鉱業
石油、天然ガス採掘及び生産業(3社)

第3類
農業副産食品及び製品化工業(5社)
酒醸造製造業(4社)
タバコ加工業(9社)
肉食品加工業(3社)
医薬製造業(5社)
建築材料及びガラス等製造業(8社)
工業機械、設備及び部品製造業(4社)
農林機械・設備及び部品製造業(1社)
エレベーター及び運輸。・倉庫設備と施設製造業(1社)
レール交通設備及び部品製造業(2社)
金精錬及び圧延加工業(4社)
電子デバイスと器具計器、自動コントロール設備製造業(3社)
コンピューター及び部品製造業(3社)
航空、宇宙飛行、核工業と平気製造業(5社)
総合製造業(製造業を主とし、サービス業を含む)(13社)

第4類
道路輸送、都市公共交通及び補助、サービス業(3社)
港湾サービス業(3社)
航空輸送及び関連サービス業(4社)
郵便電信通信業(4社)
物流、倉庫、輸送、配送サービス業(6社)
鉱物、エネルギー内外商貿卸売業(5社)
科学工業製品及び医薬内外商貿卸売業(1社)
機電、電子製品内外商貿及び卸売業(2社)
生産資料内外貿易卸売、小売業(6社)
金属内外貿易及び加工、配送、卸売小売業(4社)
電器商貿卸売、小売業(3社)
医薬専門取扱卸売、小売業(3社)
商業小売業(10社)
チェーンスーパー(2社)
商業銀行業(12社)
財産保険業(1社)
旅行、旅館及び娯楽サービス業(2社)
工業事業、市政サービス、公共施設経営と管理業(2社)
総合保険業(2社)
 

 また、不動産や交通インフラがどんどん拡大していることもあり、これと関係する建築業もまた伸びています。10年連続で建築業はランク入り数が第2位で、ずっと上昇企業にあります。 

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青がランク入りしている建材工業、ピンクがランク入りしている不動産業です。

 利益率についてみていきますと、利益率が10%を超えているのが、「インターネット媒体、商務、娯楽サービス業」、「商業銀行行」、「港湾サービス業」、「酒醸造業」、「不動産開発と経営、不動産及び建物装飾、修繕、管理等のサービス業」、「飲料加工業」の6業種です。特に「インターネット媒体、商務、娯楽サービス業」、の平均収入利益率は最も高く、41.31%にも達しています。やっぱりこれからはサービス業が強くなりそうですね。


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