呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の通勤圏はどこまで拡大するか

日本で通勤する場合、通勤時間は1時間くらいを目安にしている人が多いかと思います。私が大阪勤務をしていた時の通勤時間はちょうど1時間くらいでした。東京圏だと1.5時間くらいの人もいるかと思います。通勤地獄なる言葉がありますが、個人的には地獄というほどの思いをして通勤したことはほとんどなかったです。通勤の交通機関についてみますと、日本だとすぐに電車が浮かびますが、中国だと地下鉄とバスという言い方になりますね。今日はこのあたりについてみていきましょう。

 

1.自動車平均速度

中国主要都市と東京、ソウル、ニューヨーク、シンガポール、ロンドンの自動車平均速度の比較です。北京の速度なんて歩行速度の倍くらいです。人口密度の大きい海外主要都市よりも自動車平均速度は遅く、これは単純に自動車台数が多いからか、運転マナーに問題があるからか。両方の要素が絡み合っているものと思います。中国だと自動車通勤する人が日本よりも多いかと思いますが、これを見る限りは郊外への通勤意外で自動車通勤はちょっと考えにくいですね。

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2.鉄道貢献率

東京、香港、北京、上海、広州、深圳の鉄道貢献率という指標の比較です。香港は場所が狭いのでここでは比較対象外とするにしても、その他中国諸都市と東京を比べると明らかに乖離があります。東京の場合、地下鉄だけでなく地上を走るJRがあり、いくつもの私鉄があり、中国の場合まだまだこれから開設する路線があるということもあるのでしょうが、長距離移動のを排除すると中国はほとんどが地下鉄のみで、東京と比べると路線の広がりに限界があることも要因かと思います。以前から思っていましたが、あらためて日本の電車文化ってすごいなあと思います。電車文化があるからこそ通勤圏もより広がっていくと思うのですが、中国だと公共交通機関による通勤はバスと地下鉄のみなので、通勤時間を1時間とした場合、それほど遠いところから通勤することができないのが現状かと思います。そのため、どうしても中心部に人が密集してしまうのかなあと。それでも、以前と比べると地下鉄路線も広がり、ちょっとした距離の移動もそれほど時間をかけずにできるようにはなってきてます。車で移動するのは先に紹介した図の通り平均速度がとろく、あまりお勧めはできません。

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3.都市部への集約度合い

都市建設地用地の地域別比率及び地区生産総額の地域別比率です。それぞれを対比した場合、その比率はほぼ同じものとなっています。均等といえば均等ですが、生産総額は都市部の割合が高くなるのがふつうであることから、都市部への集中度合いが弱いといえます。鉄道の普及度合いも関係しているのではないかと思います。

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4.東京都市圏と北京の比較

面積、常住人口、鉄道距離及び地下鉄距離の比較です。地下鉄の距離だけ見ると東京もおそらくそのうち北京に抜かされると思いますが、鉄道文化が発展しまくっている日本、鉄道距離全体では当面北京に抜かされることはないでしょう。東京都市圏はいかに鉄道が普及し、鉄道が利用されているかがよくわかります。

 

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5.通勤圏

珠江デルタであれば広州及び深圳、長江デルタであれば上海、京津冀であれば北京、これら年に通勤できる衛星都市がどこまで広がるのかという図です。さすがに無理っぽい都市名がたくさん出ていますが、ここまでとは言わないまでも今後はさらに広がっていくでしょう。現に上海で住宅購入する人は嘉定あたりの郊外に購入する人も増えてきていますね。

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