呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

2016年上期中国上場服飾企業売上高ランキング

 今日は2016年上期の上場している服飾企業の売上高(営業収入)ランキングをご紹介いたします。ざっと見る限り売上高がマイナスとなっているのは半分くらいでしょうか。

 

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 内訳を見ますと、メンズ、カジュアル、スポーツ、レディース、下着、ビジネス、毛皮、マタニティー・ベビーといった広い意味でのアパレルが前年比売上高が7.18%増、純利益が0.29%増加しています。これに対して、紡織とファスナー類は前年比売上高は28.92%のプラスになったにもかかわらず、純利益は14.73%のマイナスとなってしまってます。そして、全体で見た場合、川下のほうが川上よりも利益率も高い状況にあります。

 

 もう少し細かく見ますと、一つのカテゴリーの上位1-2社のシェアがかなり高く、例えばメンズで見ますと、海澜之家と雅戈尔の2社で売上高の約74%、その他の企業はおしなべて利益も減少しています。レディースでは拉夏贝尔、カジュアルでは森马、スポーツでは安踏といった企業の利益規模がトップクラスでシェアも高い状況にあります。加工とか原材料をやっているよりも川下でやっているブランド力を持つ企業が強いということですね。

 

 デザイナーをやっている知り合いから聞いたのですが、中国人と日本人はやはり服装に対するセンスは違っており、中国向けに日本人デザイナーが日本の感性でデザインした服がさっぱり売れず、最後に中国の感性でデザインする会社に泣きつき、そこには中国の感性を理解する日本人デザイナーも中国人デザイナーもいるのですが、中国人の感性に基づいたデザインをすることで売れないという局面を打開するケースはままあるとのことです。これができればもっと日本アパレルブランドの地位も上がっていくのではないかと。そういうなかで自らのポジションを築き上げたユニクロやMUJIは、あれはファッションではないという人もいますが、異国でここまで持ってくることができたのは本当に素晴らしいですね。


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