呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

味千ラーメンの今

今でこそいろんなラーメン屋がありますが、中国で日式ラーメンといえば真っ先に味千ラーメンといってもいいでしょう。今でこそかつての勢いは見られないものの、やはりあちこちで見かけます。

 

 かつての勢いは見られないと書きましたが、実際に売上高は減少減少基調にあります。ではなぜ落ち込んできたのでしょうか。私が一消費者としてみた場合、味千ラーメンはちょっと昔のお店という印象があります。極端な例で例えると中国の上島珈琲のような感じですね。中国のメディアで紹介されているのを見たところ、「新しい消費者への対応をしてこなかった」と指摘しています。楊は時代に合わせて動きをしてこなかったということなのでしょうか。具体的には、

①味千ラーメンは店舗デザイン、メニューやサービスとも新しい消費者のニーズについていかなかった。2011年ごろにはすでに落ち込みムードだったのだが、特に調整することもなかった。

②味千ラーメンの消費者は主に18-30歳に集中しており、日式ラーメンをちゅたいとしてメニューでポジショニングを築いてきたが、時代の流れの中で特段の調整を行わず、人件費抑制することでサービスレベルも低下、つれて消費者の満足度も低下。

③最も安いラーメンが23元、高いのだと40元、。大衆をターゲットにしている割には価格は高めで、価格とポジショニングに矛盾が生じてきている。

というような指摘です。③の価格に関して個人的に言いますと、今どきその辺の面屋さんでもちょっと具が入ると30元くらいすぐするので、20-30元だと特に高いと思わないような気はします。

 

 味千ラーメンも全く危機感を感じなかったわけでもないようで、2012年ごろからサブブランドを立ち上げています。ちょっと高めのだと和歌山、焼肉孫三郎、真ん中レベルで喜多蔵、面屋武蔵など。味千ラーメンはこれらよりもポジショニングとしては下のラインということです。これら以外にも味牛、東西焼といったサブブランドも出していますが、決して芳しいとは言えないでしょう。私も一度も行ったことがありませんし、ほとんどのサブブランドを見たことがありません。

 

 また味千ラーメン本体の話に戻りますが、人件費削減と書きましたが、一部従業員を兼職(アルバイト)に入れ替えたり、店舗面積はもともと150平方メートル以上だったのを80-120平方メートルを標準とするようになってきているとのこと。

 

 なんだかんだで知名度は抜群なので、復活することは十分あり得ると思うのですが、すっかりちょっと古臭いイメージがついてしまっているように思います。この古臭いイメージをどうやって打破していくのかが課題だとわかっているでしょうし、その動きを是非見てみたいと思いますね。


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